根拠を知れば知るほど、やたらと利用者さんに手を出しにくくなるよ、という話です。
介護現場から、利用者の移乗や体位変換についての相談を受けることがあります。
実際に僕がその利用者の方のところに行って、移乗方法を提案することがあります。
その時、座位が取れるだろうか、足底はしっかり着くのか、コミュニケーションはどうか、とかアセスメントしていると『プロなら早くやってみろ!』という雰囲気を後ろに感じることがあります。
プロというのは、表面的に見える感覚でやるのではなくて、見えないところを想像しながら、最適なポイントを探すのです。
それは整備士でも、整体師でも、料理人、パソコン修理、カウンセラーでも同じです。
見えないところの想像力の深さがプロと自己流のアマチュアとの差です。だからなかなか手が出ないのです。
逆に見えないところを見えるようにする技術が求められるのはそういうことなんです。
血圧計や、体温計、SPO2、レントゲンとか内視鏡とか、霊能者とか占い師とか(笑)
「見ればわかるじゃん!」という人がいますが、見てもわからないのです。
見えないところをいかに想像して、アプローチするか。
だから勉強が必要なんです。知らなくていいことはないのです。
根拠を学び過ぎて言い訳の材料に使う人もいますが、やっぱり学びは必要です。
見えないところを学ぶことが、学ぶ、ということなのです。
だから、学べば学ぶほど、見えないところを想像する量が多くなるので、プロはなかなか手が出ませんよ、という話でした。
あたってくだけろ、やってみなくちゃわからない、というのはプロの介護ではないですよ。介護は科学ですからね。うっしっし。
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想像力を膨らませるってとても素敵なことだと思います❗
ありがとうございます!想像力は大事ですね!
素敵ですね!