親は恨んでもいいんですよ、という話です。

心理や性格の勉強をしていると、自分の感情や考え方をねじまげている犯人は、だいたい親です。
親が厳しかったり
親が泣き虫だったり
親がお金のやりくりが下手だったり
親がおせっかいだったり
親がいなかったり

親がいなければ、いないなりの育ちになり
いたらいたで、また余計な不安やプライドを植え付けられたり

でも社会は『親に感謝しろ』とか『親がいなければあなたがいなかった』と
我々の気持ちを無視して、まず感謝をオススメしてきます

親は『良かれ』と思って子を育てます
自分がそうされて嫌だったことも忘れて同じことをする親もいれば
自分がされて嫌だったから、と言って、反対のことをしたりもします

でもそれがその子にとって良かったかどうかは別の話です

子どもの頃は親が怖くて何も言えなかったけど、今はちゃんと言えてるから大丈夫
という大人もいますが、子どもの頃のトラウマはなかなか消えないものです
（トラウマは本当はないんですけどね）

そして、そろそろ仕返ししようとした頃には、親は年老いて、力が弱くなり、
『弱い者を責めてもしょうがないか』
と、子どもは恨みを晴らせずに、もやもやを残したまま親を許します

そして世間が言うように、『親には感謝している』と思い込むようにするのです。
本当は嫌だったこともたくさんあるのに。

自分をねじまげた犯人が目の前にいるのに、作り笑いをして、和解したような気分になっている大人は
仕事や夫婦関係で、別の形で問題を起こすのです。

だから、親に対する恨みは晴らした方がいいのです
他の人間関係に問題を広げないために

親に対する恨みが自分の子どもに出る可能性もあるのです
だから、直接犯人にビシッと、言いたいことを言えばいいのです

めんどくさい、とか、年取ったから、とか、もう昔のことだから、と許す必要はないのです
そのままにしておくから生きづらくなるのです

我々は生まれたくて生まれてきたのです
親に頼んで生まれたわけではないのです
産まれてしまえばこっちのものなのです

へんなプライドや、尽きない悩みの根本には
あなたの親子関係が関係してるかもしれませんよ

親子の問題を社会に持ち込むんじゃねーよ！！
おまえの生きづらさは親のせいじゃ！！
うっしっし

 

知野吉和