新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

嫌われない勇気


  嫌われる勇気、という本が最近売れていますが、あれは、嫌われましょう、という意味ではないです。
あれは、『実はあなたの人生、あなたが選択しているのですよ』『順調ですね。』という意味です。

ところで、最近、というか前からですけど、『リーダーは嫌われてナンボ』という間違った認識が広まっておりますが、そろそろ、そういう考え方はやめましょうよ、という話です。

昔のように、スタッフにも管理者にも暗黙の了解で、目指す方向があって、管理者が思うように厳しく接しても、スタッフの根性で、目指す方向にいっていた時代は嫌われてナンボ、という言葉も許されたかもしれません。

今は、暗黙の了解で共通目標を持っているってことはなく、なんだかよくわからないで職場にいるスタッフもいます。リーダーでさえも、自分のチームをどうまとめようか、などと悩んでいる人も少ないです。

それでも、チームに対してなんとかしたい、もっと動いてもらいたい、もっと仕事をしてもらいたい、とは思っているはずです。
動かない職員に対してどう接したらいいかわからないリーダー、リーダーシップを、単に職員を動かす、という役割だと勘違いしたリーダーは以下のようになります。
①不機嫌な態度で現場の職員を威圧して動かす
②あえて関わらない、見て見ぬ振りをする
③自分だけががんばって、みんなも動いていると思い込む

という感じになります。
どれも気分や相手によって、ウチのチームはダメだ、と言ったり、ウチのチームはよくやっている、と都合よく使い分けます。

現場はそんな気分屋リーダーにますます不信感が高まります。
リーダーが不機嫌な時だけ仕事をする職員になります。リーダーさんには、リーダーとしての修行が必要ですね。

修行の前に、ひとつがんばってもらいたいことがあります。
『絶対に嫌われないリーダーを目指すこと』です。

あなたの持っているコミュニケーションスキルを駆使して、嫌われないように接してください。

嫌われないというのは、難しいです。自己統制能力が必要になります。
ムカついてもがまん。です。そういったベースとなる感情統制があってこそ、リーダーシップのセオリーが活かされます。

コミュニケーション能力が低いから、リーダーシップが発揮できないのです。
嫌われない、というのは、相手にとって良いコミュニケーションをする、ということです。『おめさんらっけいいこてね(新潟弁)』が世界を救うのです。

よくあるリーダーシップの本は、ほとんど抽象的なメッセージです。それはコミュニケーション能力がある、という前提ですからね。初対面が怖いとか、言いにくいことが言えないリーダーには、なんの参考になりません。

当たり前のことですが、全ての人に嫌われない、というのは無理です。誰かにとってありがたいことが、誰かにとってありがたくないことです。
ただ、チームがまとまらないことをあきらめや、開き直りの理由にしない、ということが大事なのです。
その嫌われないようにする試行錯誤の過程で、リーダーシップを学ぶと、いろんなことが理解できるんですよ。
これが今の時代です。めんどくさいけどね。僕も悩みましたわ。
まずは、嫌われないために、がまんしたり、説得したり、飲みに行ったり、いろいろやってみてください。うっしっし

知野吉和


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