「介護度かスタッフか」

特養等入所施設で働く方に研修をしている

とき、アンケートなんかでたまに書かれて

いたのがこれなんです。

「うちは特養入所なんで研修に出てきた

ような事ができる利用者がいません」

利用者が重度だから出来ないと利用者のせいに

するんですね。

確かにお膳の上げ下げは出来ない方は多いの

ですし、そんなのは研修前から分かっている

わけですが何故か言われます。

また研修で出てきた事をそのままやらなきゃ

いけないみたいな考え方だからこの言い訳が

出るわけですね。目の前の方をしっかり見たら

出来ること、やりたいことなどが分かるわけで

そこをしっかりアセスメントしてケアをすれば

いいだけです。

ただ思うのですが、、、

「じゃあ貴方が異動でデイサービスになれば

デイにいる利用者さんらに研修で習った事は

実践出来るのですか？」

という疑問ですね。

先の言い訳からしたら間違いなく介護度は

近いし軽いわけですからやらなきゃヤバい

ですね(笑)

しかし恐らくは介護度が軽い利用者さんでも

出来ないのです。

せいぜい次の言い訳は、転倒したら危ない、

お茶を出すのはおもてなしだからとか、

やれない理由でなくやりたくない理由を沢山

並べてくれます。残念ながら。

要するに

「出来ないのは介護度の重さ軽さではなく

スタッフの知識、技術、思考、実践力が

あるかないか？」

これだけです。スタッフ次第だと言うこと

ですね。介護度を理由に自分の未熟さを

認めず利用者のせいにするからいつまでも

成長しないのです。

素直な気持ちで受容して早く気づいて修正

すればそこから次のステージが見えてくると

思います。