新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

考える介護とは?


現場は面白い!

それはいろんな意味でのことなんですが(笑)

先日もとある現場で改善の話し合いをしていた時のこと。

 

「あの・・・食事の上げ下げの事で思うことがあるのですが・・・」

 

どうぞ!聞きますよ。と私。

 

「私は主婦的に考えるとご飯の時って

 自分で取りに行きたくないんです。

 どちらかというと持って来てほしいし、

 スタッフとしても持っていって

 今日は○○な感じご飯ですよ~って感じで

 美味しく食べてほしいんです」

 

いろいろ思うところはあったのですが、

他にして欲しい事もあってその場では

じゃあ、ご飯は運んであげて構いませんので

運ぶスタッフの数を考えて下さい。

と答えてみました。

 

「でも早く運んでみんな一緒にご飯食べたほうが美味しいのでは?」

 

と言われました。私はこのように言ってます。

 

まず、4人で運んで5分として、

2人で運んで10分としてこの5分を

みんな揃うまで待ってもらうのっておかしいと思いませんか?

利用者さんはスタッフらと違い、

疾患もあって介護が必要とされている方で

認知症もある方も多いでしょう。

待って下さいといって待てるなら

そもそも施設に来なくてもご自宅で

ちゃんと待ってる事ができますよね?

それが出来ないから施設で私達専門職が

ケアとしてサービスを提供するのでは?

自分らがそうだからと言ってケースを

当てはめるのはちょっと強引ではないですか?

 

運んであげた人がそもそもいつ食べるかは

その方の自由な面もあるでしょう?

あなたはレストランで店員が

運んでくることがいいといったのですよ。

その店員が食べるタイミングを

あなたに言うことがありますか?

われてもあなたは、

なんであなたに決められなきゃならないの?と

反論するはずですよね。

 

それともう一つ。

食事介助が必要な方が一番最後になっていますが

それは仕方ないで済むのですか?

私からしたらそういう状態の方こそ

介護サービスを必要としているわけです。

して時間がかかるのだし、

4人で配って5分でいただきますが出来たとしても

介助の必要な方は時間がかかるんですよね?

初が一緒でも最後はおいてけぼりってのは

どんな気持ちでしょうね。

私に時間を取られて迷惑をかけたと思いながら

食べるご飯なんて美味しいのでしょうか? 

こんな風に考えたらそれぞれに差があるわけですから

そのスタートする時間やスタッフの位置関係を

しっかりと見直しした方がいいと思いますがどうでしょう?

 

と、まあこんな感じでこの日はちょっと手厳しく話をしたのですが、

この後は一生懸命に考えて方法を考えてくれていました。

そういった素直なスタッフがいる現場ならまだ何とか変わることが出来ると思います。

みなさんの現場はいかがですか?
当たり前だと思う日常的な業務が実はとんでもないケースがあるという事を
ぜひ考えてもらえたら嬉しく思います。

放浪後の一言:このような話を改善当初は毎日言ってます(笑)


About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です