夕方のご飯、最近はご飯しか食べてくれないんです。
おかずはほとんど手付かずで・・・
こんなケースを目の当たりにしながらスタッフの話をきく。
多少すすめてくれているも、首を横にふる仕草。
スタッフも頭を抱えている様子。
その方の普段を思い出しながら話を聞いてみました。
朝はご飯をそこそこ食べてくるんです。
こちらに来てからはずっと自宅に帰りたいという感じで、
夕方になると玄関前のソファーに座って待っているんです。
確かに言われてみたらここ数ヶ月、夕方にソファーに座って
いるのを見ていた。食事の事は今日、初めて聞いた。
○○さんって、ずっと自宅に帰りたいんですよね?
だとしたら、多分、今はご飯よりも自宅へ帰る事が
頭をよぎっていてご飯どころと違うのかも知れませんね。
とスタッフに話す。
確かにそうかも・・・だったらご飯どうしたらいいんでしょうね?
私はこんな時いつも考えるのです。
「どうやったらご飯を食べたくてたまらなくなるんだろう?」と。
これまでの事から考えて出た答えの1つがこれでした。
自宅でだったらご飯食べてくれるかも知れないよ!
自宅に帰り落ち着いた環境になったらご飯をたべてくれるかも。
弁当形式にして自宅へ持ち帰り、セッティングしてすすめてみたら?と
投げかけてみる。
スタッフの反応は良かった。
じゃあ、1回やってみようか?
残っていたら帰ってきた家族さんに処分などをお願いしたら
大丈夫だよね。半分でも食べてくれたら嬉しいなぁ。
そんな会話を聞きながらちょっと嬉しかった。
結果が上手く出てくれたらいいな。やっぱり介護は
面白い、そして奥が深い。そう思いました。
放浪後の一言:やってみて見える結果に希望あり