新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

ポジティブ感情を増やす「セイバリング」とは?


「セイバリング」はポジティブな感情を増幅させるというお話です。

セイバリングとは「心地よい体験やポジティブな体験に意識を向けて、その体験をはっきり味わうこと」です。

私たちはついネガティブなことにばかり意識がむいてしまいますが(ネガティブバイアス)、ポジティブな体験を意識し味わうことで、ポジティブな感情を感じる神経回路が強化されます。その結果、喜びや感謝、希望、誇りといったポジティブな感覚を感じやすくなれます。

では、セイバリングにはどのような方法があるか。実際にやっていることを上げてみました↓↓

①「今日のポジティブは?」
家族との夕食の時間に、それぞれの一日を振り返って「その日の良かった出来事」を報告する時間を作っています。定着すると、子どもが自ら「今日のポジティブはね・・・」と良かったことを報告するようになります。みんなでポジティブな出来事を共有することで、その出来事を振り返り、また味わうことに繋がります。子どもがいる方、これはおすすめですよ~

②「ポ活タイム」
①の職場バージョンですね。一週間を振り返り、感謝した出来事を発表してもらいます。4,5人で行いますので、それほど時間はかかりませんが、みなさんほっこりとした気持ちになります。良いことに意識が向くようになるので、仕事にもよい影響がでてきます。これもまたちゃんとしたセイバリングですね。
ポ活タイムの様子↓↓笑顔でほっこりします。
ポ活タイム

③「サンクスカード」を書く
サンクスカードを書く時も、その出来事やその人のことを振り返り、よく思い出し、感謝したことに意識が向くので、書きながらポジティブな感情を味わうことができます。書く時間がほんの数分でも、自分の中で感謝の感情が増幅するのを感じることができます。

決して、ネガティブな感情を否定するわけではありません。ネガティブな感情も、自分自身の変化や成長に繋がることもありますので。

ちなみに、こういう研究結果もあります。ポジティブ:ネガティブの比が3:1以上になることが理想ということ(フレデリクソン教授)。その結果、個人でもチームでも、創造性や生産性が向上し、周囲との関係も良くなる、といわれています。

セイバリング、自分の生活にあった方法、そして習慣化させることがオススメです。

生活の中で、少しでもポジティブな感情が増えるよう工夫することで、仕事も人生も好転しやすくなります。

ぜひ、お試しを。

小山智彦(作業療法士)

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