家庭にも職場にも「肯定的ストローク」が大切というお話です。
先日、㈱グローカルマーケティングの今井進太郎代表の講演を聴講しました。講演の内容は「実践!職員を幸せにする職場づくり!」という内容で、今井代表の具体的な実践例もたくさん紹介され、大変有意義な研修になりました。
さて、その中で「肯定的ストローク」についてのお話がありました。ストロークという言葉ですが、交流分析では「相手の存在や価値を認めるような様々な働きかけ」のことを言います。またストロークには肯定的ストロークと否定的ストロークがあり、例えば・・・
肯定的ストローク⇒感謝を伝える、微笑みかける、握手をする、あいさつをする、話を傾聴する、抱きしめる、相手を信頼する など
否定的ストローク⇒怒鳴る、非難する、睨みつける、殴る、降圧的に命令する、嘲笑する など
肯定的ストロークは相手の自己重要感を高めたり、相手の成長を促すことにも繋がりますので、対人関係におけるコミュニケーションや人材育成、職場の雰囲気を良くしたり・・・様々な効果がありそうですね。
逆に、この肯定的ストロークが少なくなると、心の栄養が不足してしまい、体調や人間関係に様々な不調をきたすわけですが・・・
この肯定的ストロークのお話を聞いたとき、私は息子(小二)のある行動を思い出しました。
娘が産まれてしばらく経った頃のことです。今まで親やじじばばから、いつも注目されていた息子でしたが、娘が産まれてからは、娘の方にも周囲の注目がいくようになりました。娘は日に日に成長しますので、周囲も自然と娘の方に目が行き、みんなで褒めたり笑いかけたり・・・・。
すると、ある日、息子が突然!マジックで家の壁に落書きし始めたのです!当然、私や妻に叱られた息子ですが・・・今までそんな行動をとったことがなかったので、私もあっけにとられたのを覚えています。
きっと娘の方に皆の注目が集まる中で、息子への肯定的ストロークが少なくなってしまい・・・否定的ストロークでもいいから、親からもらおうとしたのではないかと思います。
つまり、あえて叱られるような問題を起こして、否定的ストロークでもいいから、親からの関心をもらおうとしたのでしょう。
それから妻と話し合い、息子との時間を作りながらスキンシップをするようにしました(一番良いのは無条件に抱きしめてあげることらしいです)それ以来、壁の落書きはしていません・・・(笑)
さて、職場でのサンクスカードは感謝を伝える「肯定的ストローク」ですね。
今、サンクス柿崎では、デイサービスの係長がサンクスカードを積極的に投函してくれています。昨日、今日と職員の笑顔や挨拶の声が、いつもより明るく良い雰囲気だったように感じます。やはり、リーダーが現場に与える影響は大きいのです。
家庭にも介護現場にも、いま肯定的ストロークが必要だと思います。家庭では親が、職場ではリーダーが積極的に行うなかで、環境がどう変化していくか、日々実践することが大切ですね。
子どもを無条件に抱きしめてあげること
職場では社員へ心から感謝を伝えること
肯定的ストロークを意識し、ちゃんと実践できるよう、日々、心の修行ですね。
社会福祉法人みんなでいきる
作業療法士 小山智彦
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