新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

誤嚥の原因を認知症の視点から考える。


誤嚥の原因で真っ先に挙げられるのは
「嚥下機能の低下」ですが。

それじゃつまらないので
あえて違う仮説を立てたい。

だって他の可能性からも考えたほうが
色々なアプローチができるから。

てなわけで誤嚥の原因ですが。

『認知機能の低下』

ってことにしましょう。

いわば、ボケちゃったから。

これたぶん嚥下機能の低下より信憑性ありますよ。

おそらくはこの可能性大ですって(爆)

固いのか柔らかいのか。

熱いのか冷たいのか。

そもそもこれは何なのか?

食感は?臭いは?味は?

箸の使い方はどうするんだっけ?

このコップどう持つの?

もしもこの理解力が低下していたらどうでしょう?

認識しないままに口の中に入ったらどうなるでしょう?

視覚から得た情報と食感が違ったらどんな反応起こすでしょう?

そう、認知機能の障害ってやつですw

思った以上に固い!

うわ、変な食感!

思った以上に口の中に!

ぬる!ぬるすぎてまずッ!

何?この食べ物は!?

え!これ甘いものじゃないの?

何これ!しょっぱすぎ!

食事って五感を刺激しながら食べるもの。

聴覚でどんな食べ物かを把握して

視覚でどんなものかを認識して

嗅覚でどんな味かを想像して

触覚でその食べ物を堪能して

味覚でその食べ物の良さを味わう。

食べ物に対しての認識や理解力が欠如したら
そりゃ誰でも嚥下反射を起こしてムセますって。

麦茶だと思って飲んでみたらめんつゆだったみたいなもの。
酢豚の中に予期せぬパイナップルが入っていたようなもの。

ムセますよね。

ひやりはっとものですよね(笑)

たとえばコップの傾け方の認識が低下して傾けすぎて
お茶が自分の思った以上に口腔内に侵入してきたら。

ムセますよね。

ナオミワッツもびっくりですよ(笑)

ね。口腔体操はもちろん大切ですが
他にもやるべきことが見えてきませんか?

介護短歌

ムセの予防
口腔体操
だけじゃなく
五感の刺激を
活性させよ

最近の僕のブームがあります。

『いちいち』です(笑)

その都度その都度ってこと。

食事のときはいちいち声かけましょう。

『これはサバの味噌煮ですよ』

『熱いので気をつけてください』

『ちょっと固いかもしれません』

『甘くておいしいですよー』

『おいしいのでゆっくり食べましょう』

などなど。

その都度その都度声をかけていきましょう。

メニューの紹介するもよし。
つぶやくように言うもよし。

食事介助のときなんか特に伝えていきましょう。

だって介助が必要な人ってかなりの確率で
食べ物が原型をとどめてませんから。

食事のときに刺激されにくい聴覚に
あえてアプローチをかけるのです。

まぁあんまりしっかりしてる人にいちいちやってたら
ウザイでしょうから、場をわきまえるのも必要ですが。

加えて、注意を促すように伝えるのはやめてください。
当たり前だけど、食事がつまらないものになりますから。

さぁ今日から!

お通夜みたいだった食事の風景が
明るい雰囲気になることを期待してます(笑)

ここも重要だったりします。


About the author