新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

記憶を塗り替える旅へ

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最近、家族で東京に出掛けました。

 

 

 

老いるということ

老人と行動するということ(一般的に言われている年齢で)

身体の自由がきかないということ

いつも職場で老人と過ごしているのに身内となると・・・

そんなことを自分事として考えるきっかけにもなりました。

 

 

行ったことがある人はご存じでしょうが

東京という街は とにかく歩く機会が多いです。

 

電車に乗るときにも

階段やエスカレーターを上り下り

 

乗り換えの際にも

一旦 改札口をでて

○○線の乗り場まで

とにかく歩かなければ

たどり着けない(..;)

 

 

新潟の田舎町で暮らしていれば

車に乗って買い物も駐車場まで

スーパーの入り口まではさほど遠くなく

決まった食材を買うくらいしかないので

カートを引いてそれほど歩くこともなく

今回の東京観光は、足腰の弱い母にとって

結構きつい思い出の旅となったようでした。

 

家族といっても7歳から77歳までの年齢幅があり

長年農家で重労働を重ねて来た結果と

セルフケアをしないできた母なので

かなり若い頃から腰がくっきりと曲がってしまいました。

 

普段の生活には必要がないけれど

少し遠出をする際には

いつの頃からか杖を必要とするようになりました。

今回 間近で父が行けなくなったこともあり

自分が行けば「みんなの迷惑になるから止めるわ」

と言う始末。。。

旅の10日前のことでした。

 

家族の喜ぶ笑顔を妄想してワクワクして選んだホテル

それなのに、思いもよらぬ想定外の出来事ってありますよね。

 

今回のように父が急遽行けなくなり、

母とこども達と出かけたむかしの

胸が痛くなる旅の思い出があります。

 

今から14年前 2005年の愛知万博ツアーに

申し込んでいたのに、身内に不幸があり

当日の朝、急遽 父の参加をキャンセルして

母とこども達と4人で出掛けた時のことでした。

 

看護師になってから、毎年 恒例にしていた家族旅行。

迷惑のかけ通しだった罪滅ぼしにと

両親とこども達と私で一年に一度のささやかな旅行でした。

 

忙しい仕事の合間をぬっていろいろ考え企画して

両親とこども達に喜んでもらいたくて

計画した旅行でしたが、当時の愛知万博は物珍しく

あれこれ観たい希望も盛りだくさんでした。

 

けれど、当時の私はとにかくイライラしていました。

思い通りにならない感情を家族の前では抑えきれなかった。

ネットで事前予約した人しか入れないパビリオンが多くて

当時、PCも持っていなかったし使いこなすことも出来なかったので

観たかったパビリオンの入場も出来ず、、、

とにかくおもしろくなかったんですね。(;;)

 

限られた短い観光時間に歩く歩幅

観る感覚の違う母とのズレが

いちいち気になり、ナゼかイライラしていました。

集合時間にも大幅に遅れて

それをさほど悪いとも思わないで

ひたすら頭を下げまくる母にまたイライラ

元々の時間を繰り上げたバスツアーの人が悪いとか

とにかく何もかもが身勝手な私にとっては

すべてが怒りの対象になっていたような気がします。

 

私は悪くないと心底思っていました。

こども達と一緒にサッサと先に歩いて

好きな場所で写真を撮り思い出つくりに必死でした。

 

旅の間中、私のそんな気持ちが変わることなく

ツアーの周りの人達に愛想を振りまく母にも

いちいち氣にさわり、

訳の分からないイライラを抱えて

今ひとつ、心底 楽しめずに旅を終えたのでした。

 

 

 

そして、ここからが一番の私の大罪

 

観光バスツアーの最終送迎地で最後の一人となった母を

街灯もない(あってもただ1つ程度)場所に

置いて行けないと観光バスの運転手さんとガイドさんが

迎えの車が来るまで相当な時間30分以上待ってくれたようでした。

今、考えればあり得ない親切な観光バスの職員さんだと分かるのに

当時は全くそんな気持ちは持ち合わせていませんでした。

愚か者 罰当たり 極まりないです!!!

 

帰宅した母は電話で私にこう言いました。

運転手さんとガイドさん迎えが来るまでずーと待っていてくれた」

「お世話になったから、電話して御礼をいっておいてほしい」

 

 ↓

以下 私の心の声です。

「・・・・・」

「は?何で私が?」

「私、余裕を持って迎えに行けるように

弟に電話しておいたのに・・」

「迎えに行かなかった弟が悪いのに

何で私がまた電話しなきゃいけない訳?」

「仕事なんだから、そんなことでいちいち電話する必要なんてないよ!!!」

「私、忙しいんだから!!!」

 (心の声)もちろん母にその言葉は言いませんでした。

 

 

「分かったよ。電話しておくよ。」と言い電話を切りました。

 

そして、私は電話をすることもなく眠りにつきました。。。

 

 

翌日の朝

母からまた電話が来ました。。。

 

 

 

『どうしょ~ 家が全部 燃えてしまった・・・・・』

『ご先祖様に申し訳がたたない・・・』

『父ちゃんもいないのに・・・』

 

何を言っているのか しばらく全く分かりませんでした。。。

 

後によくよく話しを聴いてみれば

弟が、当日 の夕方から

糠(ぬか)(もみ殻焼きとも言います。)を焼いていたそうです。

野菜などの肥料に使用するために焼いていたのですが

母を迎えに行かなければと急いだ為

ぬか焼きが十分に冷めない内に袋に詰め込んで

牛小屋の壁に立てかけて母を迎えに行ったことが分かりました。

 

そして、そのまま母も弟も疲れて眠ったということでした。

明け方近くに、火の手があがった牛舎を

車で通りがかった人が見つけて消防署に連絡してくれ

町内の有線放送で一斉放送されたということでした。

 

牛舎=家

亡き祖父が建てた家で、私が生まれ育った家でした。

平成元年に父が新しい家を建てると言って

まだ住めるのにナゼ壊す!!!と親子で大げんかして

当時 住んでいた家を100万円ほどかけて

田んぼの中まで業者に引っ張ってもらい

牛舎として残すことで一件落着したという思い出深い家でした。

 

当時、弟が肉牛を飼っていたのですが・・・

もちろん全焼したのでつながれたまま焼け死にました。

 

私が牛たちを殺したんだと思いました!

私が家を焼くほど怒りを発信したのだと確信しました!

 

でも、

この事実を受け止められなくて、、、

問題に向き合えなくて、、、

事実を認められなくて、、、

 

心にフタをして生きてきました。。。

 

2005年の旅行を最後に、

両親と出かける家族旅行は中止しました

家族との溝もなんとなくギクシャクしたままでした。

 

 

 

随分 時間が経ってから、様々なことを知りました。

 

 

宇宙の法則とか

波長の法則とか

怒りの連鎖とか

 

そして、

幼少期の自分自身にかけた呪いをひとつ

「幸せになってはいけない!!!」

この呪いはなかなかどうしてしぶとい(^^;

 

母に対してのイライラ💢もちろん関係ありました!

インナーチャイルドを癒やす旅はまだまだ続きそうですけど(^^;

 

 

自分の人生は自分で脚本を書いてきたのだから

今、この瞬間からでも脚本は書き換えられるのに

頭で分かっているけど心でブロックしていることが

なんて多いのだろうか(O_O;)

 

 

クヨクヨ悩んでみても

今更 過去は変えられない。

失ったものに執着することよりも

今、この瞬間を見つめて

今、この瞬間の感情を味わう

どんな感情も私の素直な気持ちだから。

 

ちいさな心の筋トレを重ねて かれこれ数年経ちました。

 

今回は、まるで当時を思い出すかのような出来事が多くて

様々な感情に揺れながら、時に苦しさに捕まれながら

やっぱり私は冷たい娘だなぁ~

等々 揺れ動く気持ちと一緒に逃げることなく

その感情を感じてみました。

 

何とか東京観光を一緒に参加できた家族たちは

老いた母の歩幅に合わせて歩き

出来る範囲で一緒に楽しみ

電車の乗り降りする度に

誰ともなく、エレベーターの場所を探し

みんなで一緒に、行動を共にして

時に4人しか乗れないタクシーに私たちを乗せてくれ

一人電車でホテルまで戻ってきてくれた

妹の旦那様の優しい思いやりと心遣いに

心から有り難いなぁ~と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

ホテルに戻りお風呂に入ってあがると

母は布団も掛けずにバタンキュ~

あんなに歩いて「もう限界」と言っていたのに

翌朝もお風呂に入り

「足踏み運動100回やったから大丈夫!」と(笑)

翌日もゆっくりと観光した後、新幹線で新潟まで一緒に

そこから「白新線で村上行きに乗ってね」と

帰りの行き方を説明し、紙に書いて渡し

到着時間を電話で父に連絡し最寄りの駅まで迎えに来てもらい

今回は何事も起こらず、無事に帰宅の途に着きました。

 

しばし「命の洗濯が出来た。」「行って来て良かった。」と

母に喜んでもらえて素直に心から嬉しかったのでした。

 

 

過去の出来事は変えられないけれど

起こったことの意味づけは変えることができるのです。

 

随分、時間が過ぎてしまったけれど

またひとつ自分を赦せることができました。

 

当時、旅に関わったみなさんに大変ご迷惑をおかけしたことを

この場を借りて深く反省しお詫び申し上げます。

大切なことに氣づかせてくれて有り難うございました。(^^)

 

 

必要な方へ届きますように💐  

 

~心のバリアフリールーム~ 開催します。

2019年9月6日(金)19:30~21:30

新発田市新栄町 コーヒー&レストランシド

↓↓

https://www.facebook.com/心のバリアフリールーム-1762730423985426/

 初参加者さん大歓迎です\(^0^)/  

 

 

ゲートキーパー講座『味方になりきるコミュニケーション』

お伝えしています。興味・関心のある方はこちらをどうぞ

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『不安とストレスに悩まない7つの習慣』

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