新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

認知症の理解②


こんにちは(*^^)v

 

専門学校では実践の中で国家試験の出題問題を学んでいます!「喀痰吸引の手順」など体で覚えることでインプットします!今後は授業の紹介なんかもできればと考えています!

 

 

では、認知症の理解の第2弾いきたいと思います!

 

【問題84】

Eさん(88歳、女性)は、血管性認知症で左片麻痺がある。穏やかな性格である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居し、グループホームでの役目として、食事前の挨拶を担当している。しかし、夏の暑さが続いたとき、食事前の挨拶の後「こんなことはやらせないで」と理由もなく急に泣き出すことがあった。介護福祉職が受容的な態度で接していると、Eさんは笑顔で「ご苦労様」と介護福祉職に声をかけるようになった。このようなEさんについて考えられることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 睡眠不足による感情の変化

 

2 認知症の急激な進行

 

3 感情失禁の症状

 

4 暑さによる中核症状の悪化

 

5 職員の対応に対する怒り

 

 

 

 

ここは短文事例と言われる問題ですね!Eさんは「血管性認知症」です!血管性認知症の特徴は「男性に多い」「階段状に進行」「まだら認知症」「感情失禁」などでしょうか?その辺を選ぶと正解になります!では「がき解説」いきましょう!

 

 

 

1:×

睡眠不足という内容が問題文に記載ないため関係がないと思われます!

 

2:×

血管性認知症は急激に進行するのではなく、脳血管性障害の発作が起きるたびに階段を降りるように症状が進行するのが特徴なので違いますね!

 

3:〇

感情のコントロールができずに、すぐに泣いたり怒ったりする(感情失禁)のが特徴なので〇になります!

 

4:×

中核症状は暑さなど環境の変化では悪化はしませんが、行動・心理症状は環境によって変化しやすいです!

 

5:×

介護福祉職が受容的な態度で接していると怒りがなく、笑顔でいることから怒りが原因は考えにくいです!

 

 

 

 

 

 

 

【問題86】

在職中に若年性認知症になった人とその家族の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 支援の主な対象は、介護負担が集中する子供の世代である。

 

2 高齢者の認知症と対応に違いはないことを家族に説明する。

 

3 雇用保険制度や障害福祉サービス等を組み合わせて利用できるように支援する。

 

4 本人の年齢に関係なく、初回の面談で介護保険の利用を勧める。

 

5 本人が退職して治療に専念できるように支援する。

 

 

若年性認知症とは、脳血管障害やアルツハイマー型認知症が18歳以上64歳以下に発生した人のこと言います!男性に多いなどが特徴でしょうか!詳しくはこちらを参照してください!https://info.ninchisho.net/type/t50
近年若年性認知症については出題頻度が高まっているように感じます!しっかり押さえておきましょう!

では「がき解説」いきます!

 

 

1:×

若年性認知症は18歳以上64歳以下であるため、介護者は子供世代ではなく、親や配偶者が多くなります!支援の中心は当然ながら本人です!

 

2:×

病態は違いはあまりないですが、家庭を背負う立場にあるなど、社会的な役割に違いがあります!

 

3:〇

在職中である場合もあるため、若年性認知症の発症により、失業や休職により、収入減で生活に大きな不安を与えます!そのため、雇用保険など社会保障制度や他のサービスを組み合わせることが大切になります!

 

4:×

40歳以上であれば第2号被保険者として介護保険の利用はできますが、39歳以下であれば介護保険の対象外になります!

 

5:×

役割の喪失は意欲が減退し、症状の悪化につながるため、症状に応じて対応することが大切になります!

 


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