新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

拒否が強い人にはどう対応すればいいですか?


とあるケースの対応について、

ケアプランというものを書いていると、つまづくことが多々あります。

 

あ。ケアプランに限らず。

対応方法を皆で共有していこう!ってときにもどう伝えていいか悩みます。

 

どんなケースかというと

「入浴などを拒否する方にどう対応していくか」

ですw

 

いや、よく聞かれるんですよ。

「拒否が強い人にはどう対応すればいいですか!?」って。

 

…内心

 

たまには風呂に入らなくてもいいと思うし…

そもそも拒否っていうか意思表示だし…

今日はお風呂の日って決めたのはこっちの都合だし…

 

って思うのですが、

 

多少は打率を上げていかないと、気づいたときには
「この人いつからお風呂入ってないんだろう?」ってなるし(汗)

 

多少は入ってもらう努力をしなきゃ、気づいたときには
「お風呂に入らないのが当たり前」になってしまうし(泣)

 

ちゃんと対応の仕方を伝えてあげなきゃなぁって思うわけです。

 

で。

 

スタッフの誘い方を聞いたり見たりするわけですが、そのほとんどが

「笑顔で丁寧に、謙虚な姿勢でお風呂にお誘いしている」んですよ。

強引でもなく、失礼でもなく、決して悪くない対応なんですよね。

 

 

…でも…

 

 

これが…

 

 

実は……

 

 

大きな落とし穴だったりしてwww

 

 

 

だいたい。

 

スタッフが笑顔で近づいてきたら、
多くのお年寄りは警戒しますから(笑)

 

特に普段から拒否が多いお年寄りなんて
その笑顔がむしろ警戒心マックスにしてますって(爆)

 

 

そもそも、ほとんどのお年寄りは

「あいつが笑顔で近づいてくるなんておかしい」

って学習していますからねw

 

 

「風呂に誘ってくる気か!?その格好は魚河岸か!」

 

「たたみもの持ってくるのか?またか、またなのか!?」

 

「部屋に戻れってか!俺には自由がないのか!」

 

「なんでお前までトイレに入ってくるんだよ!しかも笑顔で!!」

 

ってな風に、警戒してるわけです。

 

 

「絶対に何か魂胆あるはずだ」ってねw

 

 

だいたい、拒否が強い人をどうにかしようって思うときに限って
スタッフは満面の笑みで、その人に近づいていきますから。

 

言葉遣いもしかりで

 

怒りそうな人に限って、腰を低くして、敬語で
お誘いしにいくってパターンがほとんどですから。

 

 

逆に言えば、拒否がない人に対しては、
そんなに笑顔も作らず誘ってたりしてw

 

しかも…

 

怒らない人には「ほら、お風呂に行くよー」とか
「ニューヨークだよー」とか余裕ぶっこいたりして(怒)

 

 

相手を選んでますよね?

 

 

そう、その笑顔には誠意なんてものはなく
単なる「悪巧み」になってるんですよ。

 

相手に拒否される可能性があるからこそ、
油断させようと笑顔を作っているんでしょうがw

 

 

その笑顔、むしろ警戒心を煽ってますから。

「その笑顔が一番怪しいんだよ!」って思われてますから。

 

 

じゃあどうお誘いすればいいのか?って?

 

 

答えは簡単です。

 

 

普段から、何の用事もないときでも、
笑顔で近づいていけばいいんです。

 

普段から、特に目的なんかがなくても
丁寧に接していけばいいんですよ。

 

その積み重ねが、大事ですから。

 

お風呂に入らないっていう端的な部分に目を向けるんじゃなく
日々の関わりからちゃんと見直していかないと効果出ませんから。

 

 

言い換えるなら、

 

相手とうまく付き合っていきたい!と思っているなら、
日頃のLINEのメッセージも大事にしなきゃダメなんだなぁ

 

ってことです(笑)

 

忙しいとか言って、既読スルーしてたくせに、
休みの日が近づいた途端にいきなり連絡しても、

 

「あなたはそういうときばっかり声かけて…
 どうせ私身体が目的なんでしょ!!」

 

って言われちゃいますからね(泣)

 

介護短歌

お誘いを
するときにだけ
丁寧に
言葉かけても
意味はないかな

 

普段の関わりからしっかりしていけば
お風呂を拒否する人なんていなくなるはずです。

 

だって

 

相手が訴える「お風呂に入りたくない」って言葉は
拒否なんかじゃなく、警戒心からくる拒絶なんかでもなく
本人のしっかりした意思表示、選択なのですから(笑)


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