認知症若い世代にも啓発を


先日、映画「ペコロスの母に会いに行く」の上映会に参加して来ました。認知症の母を支える息子が、認知症を通して母との絆を深めていく過程が涙あり、笑いありで描かれていました。特筆すべきは認知症を題材にした映画でも暗さを感じさせず、楽しく観賞して来ました。

上映後、原作者の岡野さんのトークショーでは「認知症のご家族から『認知症のケアはそんなに甘いものではない』とのお叱りの声を頂くこともあります」というお話がありました。確かに認知症のケアは辛い事が多いのも事実ですが、症状の特徴や家族の葛藤などがわかりやすく描かれていました。

若い世代の人達でも楽しみながら認知症を理解することができる作品だと思います。残念だったのは、会場に若い世代の人達が極端に少なかったことでした。

核家族化により、高齢者と共に生活する機会が少ない時代ですが、高齢者を労わる気持ちを持つことの大切さを考える機会になると思います。若い世代が認知症を正しく理解し、偏見を持たないように啓発することが重要です。そのためにも、若い世代にぜひ観てほしい作品です。


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