新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

僕はおもむろに仏壇・墓石の広告を広げた!


早番で出勤した日の話。

 

新聞に仏壇・墓石の広告が入っていた。
幸いまだ誰も起きてきていないぞ…。

 

僕のイタズラ心がうずく。

 

僕はおもむろに仏壇・墓石の広告をテーブルに広げて
皆さんが起きてくるのを待った!(起床介助に回った!)

 

『なんだぁ~?縁起でもない!!』

 

『これを見て選べってことかい!?』

 

起きてきたおばあさんたちは案の定
仏壇・墓石の広告に食い付いてきた。

 

「ホント誰が置いたんでしょうね?失礼な!」

 

僕は一緒になって怒ってみる。
が、その一方で軽く冗談を言う。

 

「で、皆さんはどのお墓に入りたいですか?」

 

こういう冗談が通じるところが
おばあさん達のすごいところ。

 

ある人は

『う~ん、どれがいいかなぁ。って何を選ばせるんだい!』

と絶妙なノリつっこみを見せ。

 

またある人は

『いや、まだ世話になるわけにはいかないよ!』

とはっきり言ってくれる。

 

何故かとても活き活きしている。
そう、皆まだ生きたいのである。

 

そんなおばあさんたちに僕は伝える。

 

「皆さんは、まだまだこんな物必要ないですね!」

 

すると、おばあさん達はきらきらした笑顔を見せ

 

『そうだね~、まだ生きたいもんだね~』

『お前さん、良いこと言ってくれるね~』

 

と言い出す。

 

僕は続ける。

 

「そうですね!あの世に聞いたところ、
今は天国に空きがないそうですよ。
地獄は若干空きがあるそうですが…」

 

一同大笑い。

 

『う~ん、地獄には行きたくねぇなぁ』

『天国に空きがないならまだ頑張らなきゃねぇ』

 

そんな皆さんに僕は便乗する。

 

「僕もまだまだ皆さんをあの世に送るわけには
いきません!こんな縁起でもない広告なんて
僕がこうやってぇこうやって…こうしちゃいます!」

 

僕はその広告をぐしゃぐしゃにし、ぎゅうぎゅうに
丸めて、「え~い」って遠くのゴミ箱に投げつける。

 

一同からは拍手喝采!歓喜の声!!

 

『よくやった!』

『お前さんはホント良い奴だ!』

 

これでもうつかみはオッケー。
おばあさん達のハートをわしづかみ。

 

「さてと皆さん。じゃあ朝ご飯にしましょうか!
長生きするためにちゃんと食べて下さいね!」

 

いつもより食事が進んだのは言うまでもありません。

 

介護短歌

【死】の話題
恐れて避けて
通るより
【生きたい】思いを
引き出す会話に

 

理不尽に見える『死』の話題ですが…。

 

80年90年生きてきたばあさん達にとっては
笑い飛ばせるテーマなのおかもしれませんね。

 

と、いうより。

 

自分はそう長くないと感じている部分があるはず。

 

だからこそ『生きる』ことに執着していけるのではないか。
だからこそ『生きたい』思いに耳を傾けるべきではないか。

 

『死』の話題を共有していかないで
どうして『生』を大切にできようか。

 

そりゃちょいと失礼な話かもだけど…

 

【死】についての話題を禁句にし、絶対避けて通る
会話や対応をする輩のほうが偽善者だと思います。

 

僕は『死』をテーマにしながらおばあさんたちと語り合うことで
彼女たちのまだ『生きたい』って気持ちの再確認ができました。

 

絶対に長生きしてもらいますからね!
覚悟しててください!あなたたちには
まだまだ楽しく生きてもらいますから!!


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