便ショックってのがありますよね。
排便前後などに血圧が低下し、体調不良を訴えたり
吐き気、めまい、冷や汗、生あくび、顔面蒼白を起こします。
そして意識消失する方も。
なる人はけっこうなりますよね。
対応策として。
『つまらないように定期的に排便を促していく』
といった対応が重要になってきます。
で、その方法として。
① 下剤の調整や変更
② 食物繊維・水分摂取や適度な運動など生活習慣の見直し
③ トイレに座っていただき、自然排便を促す
④ ③の逆で「寝て排泄してもらう」ってのもあるようです
などが挙げられます。
そもそも①~③は便ショックに限らず
排泄ケアの基本といっていいでしょう。
①ですが。
下剤には色々な種類、物によって効果が違いまして
その調節や変更で排泄を定期的に促していきます。
(これはまた別の機会にお話できればと思います)
②はとても重要なことだと思うのですが。
そもそも、それができなかったから①に頼りがちに
なっていったのでは?って思うのは僕だけでしょうか?
食物繊維はともかく水分ちゃんと摂れている方はどれだけ
いるのでしょうか。ましてや適度な運動だなんて…。
今まで手を抜いたぶんがツケとしてまわってきてるのです。
継続していくにはかなりのエネルギーが必要でしょう。
続いて③は。
自然な形での排便を促す方法です。その人本人の生活リズム・
排便周期などの把握、そして『トイレに連れていくぞ』という
前向きな気持ちが必要です。でないと②と同様、継続しません。
なぜなら考え方が甘いと、トイレで排泄するたびに便ショックを
起こしますから。そのうち『トイレは危険!』って言われます。
そして③に相反する④は…。
完璧な「しのぎケア」ですね。意識消失しそうだから
あらかじめ寝かしとく。力まないように①でゆるくする。
で、オムツを当てる。寝たきりロードまっしぐら!ですね。
このように。
あまり考えずに便ショックの対応をしていくと
結局のところ、①に頼りがちになってしまい、
②や③のアイディアが長続きすることはなく
いつのまにやら④でオムツ&寝たきりに…って
パターンになってしまうことは少なくありません。
あ、でも。
これは便ショックに限った話じゃないですね。
普通に排泄ケアでも起こりうることでしょう。
④は「便失禁するからオムツ当てるw」みたいな。
つまり。
①・②・③をちゃんと考えてかないと
④が推進され、オムツにされちゃうぞ!
そして最終的には寝たきりになっちゃうぞ!
ってことです。
考えるべきこと考えていかないから
後始末に追われてしまうんだと思います。
便失禁や便ショックがあるからって
すぐにオムツにしてほしくありません。
が。
アセスメントやマネジメント、僕たちがすべき努力を
怠っていては、遅かれ早かれ後始末に追われるでしょう。
なので①・②を真剣に検討・実践しながら、③の対応を
継続的に頑張ってもらいたいなぁって思う今日この頃でした。
…。
なんとも面白味のない記事になってしまいましたが。
良いネタがなかなか思い浮かばず。
アイディアが便秘状態だったもので
『オチ』つかないのは仕方ないってことで(笑)
まぁ排泄の話題だけに。
『つまらない』『くだらない』
ほうがいいかと思いましてね(爆)
…。
てなわけで。
①~④以外に、便ショックになりやすい方に
対して、実は心がけてほしいことがあります。
それはまた次回お話したいと思います!
介護短歌
排泄を
下剤ばかりに
頼らずに
継続的な
生活支援を
追伸
意識消失が起こってしまったら。
まずは横になっていただき、必要であれば衣服を緩めて、
血圧が低下している場合がほとんどですので足を高くします。
また布団をかけ、足元を温めるのも効果的な方法といえます。
意識が戻ったとしても、しばらくの間は
そのまま寝ていただいてた方がいいでしょう。
意識消失の原因のほとんどは、
脳への血液が減少してしまうことにあります。
この場合は、短時間で回復しますが…。
回復しない場合は、意識障害、脳疾患の可能性もあるため
注意が必要です。顔色やバイタルチェック、意識の確認などを
行いながら、必要に応じて救急車を呼んだほうがいいでしょう。
また、体調不良、吐き気、めまい、冷や汗、生あくびは
意識消失の前兆でもあります。そのような症状があったら
早急に横に寝ていただくと意識消失の予防になります。