【問題 58】
生活保護制度について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 生活保護制度は、市町村の責任と裁量の下で行われる。
2 生活保護制度は、生活困窮に陥った原因にかかわらず、無差別平等に受けることができ
る。
3 医療扶助による医療の給付は、医療保護施設又は生活保護の指定医療機関に委託して行
うことができる。
4 介護扶助には、要介護者に対する住宅改修は含まれない。
5 住宅扶助は、原則として、金銭給付で行われる。
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答え:2.3.5
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1 誤り。
生活保護法には4つの基本原理があります。
1:国家責任の原理
生活に困っている国民に対して、
国の責任において保護を行います。
2:無差別平等の原理
生活保護法の定める要件のもとで、
すべての国民が保護を受けることができます。
3:最低保証生活の原理
健康で文化的な最低限度の生活を
保障します。
4:補足性の原理
自分でできることはすべて行い、
それでも最低限度の生活が維持
できない場合に、その不足分を補います。
生活保護制度では、国家責任の原理において、
生活に困窮する国民の最低生活保障を
国がその責任において行うとしています。
これは日本国憲法第25条に規定する
生存権の保障の理念に基づいています。
町村ではなく、国家が責任を持って、
その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、
最低限度の生活を保障するとともに
自立を助長することとなっています。
2 正しい。
無差別平等の原理においては、
生活に困窮しているかという
経済的状態のみに着目して
保護が行われることになります。
生活困窮者の信条、性別、社会的
身分等による差別や、
生活困窮に陥った原因による差別は
されないということですね。
ただし、生活に困窮した場合に
無条件に保護を受けられるという
わけではありません。
あくまでも、生活保護法の定める
要件を満たしていれば、
無差別平等に保護を受けることが
できるということになります。
3 正しい。
医療扶助は金銭給付ができません。
医療サービスとして現物給付されるため、
医療保護施設又は生活保護法において
指定医療機関として指定を受けている
診療所や病院に委託して提供される
仕組みとなっています。
どこの医療機関でもOKというわけではありません。
また、これは介護扶助も同様です。
介護扶助も現物給付となっているため、
利用者さんに現物(介護サービス)を
提供する指定介護機関に委託して
給付を行なっています。
4 誤り。
介護扶助には住宅改修も含まれます。
ただし、住宅改修費はサービスの性格上、
事業者に事前に費用を現金で納めなければならない(現物給付できない)ため、
介護扶助でも金銭給付となります。
ちなみに、介護扶助は原則現物給付ですが、
現物給付ができないサービスが2つあります。
1:福祉用具購入費、2:住宅改修費、
この2つは金銭給付となります。
せて押さえておくといいですね。
5 正しい。
生活保護制度には8つの扶助があります。
1:出産扶助
2:教育扶助
3:生業扶助
4:住宅扶助
5:生活扶助
6:医療扶助
7:介護扶助
8:葬祭扶助
生活保護の扶助の給付方式は、
原則金銭給付です。現金で給付されます。
ただし、医療扶助と介護扶助に
2つに関しては現物給付となっています。
医療にかかる費用、介護にかかる費用は、
現金で給付されるのではなく、
サービスそのもの(現物)で給付されます。
住宅扶助は金銭給付となりますので、
の設問は正解となります。
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