はじめまして!
みなさん、こんにちは!理学療法士の大渕と申します。
長岡市内の有料老人ホーム施設長をしています。
このブログをはじめ他にもいろいろしていますが、それはまたおいおいと。
この「専門家ブログ」、こまちの阿部さんからはずいぶん前から書け~書け~と言われておりましたが、ようやく機が熟した感があり、書き始めます。
といっても、車椅子ネタは山崎PTさんが書いているし動作介助は写真とテキストだけじゃ表現しにくいし、何を書こうか?阿部さんとも相談したのですが、表題のテーマでいくこととしました。
今、国は増加する一方の社会保障費の抑制に躍起になっています。
高齢者分野では「介護予防」が叫ばれています。
では、重度な障害で寝たきりの方や認知症も重度な方々は、「失敗者」なんでしょうか?違いますよね、介護保険であっても福祉とノーマライゼーションの精神は忘れるわけにはいきません。
私は、寝たきりには寝たきりの方の、介護度5の方には介護度5なりの「介護予防」がある、と考えています。
その例として、「介護度と健康度?は比例しない」というお話をしましょう。
一般には、介護度5の方は医学的に不健康な状態である、介護度の低い方がより健康である、とイメージされがちかと思いますが、実はそうではないですね。
介護度5で寝たきりであっても褥瘡や拘縮がなく、発熱もせずに栄養状態も非常に良い、という方もいるし、要支援であっても発熱を繰り返し、そのたびに色々な薬を処方されている方もいます。
つまり、介護度が重度である/軽度である、ということと、医学的に安定している/不安定である、ということは、とりあえず別の事です。
『穏やかな寝たきりさんでは、褥瘡も拘縮も進行していかない。』これが私たちの目指す「介護度5なりの健康な状態」であり「介護度5なりの介護予防」ということです。
そしてそれは、確実に『実現』できます。
そういう状態を実現していくために必要なのは、「治療」ではありません。
治療が必要ではない状況を作っていくのは『生活ケア』です。
生活ケアを主に担ってくれているのは介護職の皆さんです。
ですからこの私のブログは、『介護職さん応援ブログ』です。
もちろん、看護職やリハ職の皆さんもそれぞれの専門業務のあり方やそれ以外の部分でのあり方次第で、重要なスタッフさんであることは当然です。
でも、医療職さんにとって、専門の医療的ケア以外の部分で大切なことって、なんでしょうか?ゆっくり考えていきましょう。
ナーシングホーム長岡北 http://nhn-n.co.jp/