『あらっ あなたどうしたのその靴？』
足の創処置の為、訪問看護にお邪魔した方から
片方クロックス、片方シューズという私の足元の
チグハグさを指摘され、笑い飛ばすしかありませんでした（＾＾；
「実はね～ 出勤前に急いでドジったんですよ（笑）・・・」
左足2趾骨折した経緯を話し
このチグハグなクロックスとシューズの理由を説明すると
直ぐに『痛かったでしょう～』とまるで自分事のように
痛そうに顔をしかめ気の毒そうに私に語りかけてくれました。
利用者様の足の処置に行って
看護師の私が心配して頂くなんて
恥ずかしいけど嬉しくもあり
そんな話題をきっかけにして
お互いの足の痛みについて 共感がより一層深まり
会話もいつもより多く 労りの言葉も多目の訪問となりました。
今回、私自身 人生初の骨折だったので
骨折の際、どういうふうに身体と心の状態が
変化していくのかを体験できたことが良かったです。
正直、こんなに痛いものだということも初めて経験しました!!
痛みの閾値、感じ方は人それぞれです。
同じくらいの衝撃にも強く反応する人もいれば
さほど痛みを感じない人もいますし
大したことなくても表現をオーバーにする人もいます。
本当はとっても痛いはずなのに我慢して
何でもないふりする人もいます。
そのことに触れられたくない人もいれば
ことごとく話題にしたい人もいます。
【骨折】というひとつの出来事について
様々な方面から考え、感じてみました。
「実は以前 骨折したことがあってさぁ～」
「母が骨折したときはね・・・・・ 」
「痛々しいね～」
「どうしたんですか？」
「無理しないでください」
わざわざ 周りに気付かれないよう
そっと声をかけてくれる方もいて
たまにどこかが故障するのも
優しい気持ちに触れられて
悪くないないかもって・・危険な思考が働く（^^;
『病床利得』って四字熟語が浮かんだ！
自分の病気を意識下では治したいと思っているのに
身体の具合が悪いことで周囲の人が心配してくれる
優しい言葉をかけてくれるとか氣づかってくれるとか・・
病気のままなら、仕事や苦しさから逃避できるという
いっけん矛盾した想いが強く働いてしまう状態。
不登校や出社拒否の方にも
このような心理が強く働くことがあります。
様々な事情や背景と複雑な心理状態が
働いているのでしょうが
根底には『恐れ』があるのだと思います。
ですから、病気を理由にして
できない理由ばかり集めて、先延ばしにしたり
自分の部屋に、家に、テリトリーにいる方が
安全で楽だと言う訳なのです。
それは、ある意味とても大事な行為であって
その人にとっては自分の大切な命を守る手段でもあります。
なにを隠そうかつての私にも
そのような経験があるから言えるのです。
その時の自分には必要で重要なことでした。
正しいとか間違いとかいう問題ではなくて
自分で自分の命を守るための最終手段とも言うべきものでした。
時間の経過と共に少しずつ見えるものも
感じる事も変化してきて
以前より少し俯瞰して見たり
感じる事ができるようになりました。
物事がうまく進まない
行動したくても一歩が踏み出せない
改めようと努力しようという気持ちはあるのに
結局いつもと同じように一日が終わってしまうことへの
焦りや自責の念が湧き上がってくる問いを自身に尋ねてみます。
今の環境がなんだかんだ文句を言っていても楽だから
安心・安全・安楽な居場所を飛び出す勇気がないからでは・・・
どうでしょう～？
心あたりはありますか？
自分の潜在意識さんにそっと尋ねてみます。
『そこに、恐れはありませんか？』
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