「感謝することは大切なことだ」ということは多くの方が共通の価値観としてもっているものです。感謝なんてしなくていいという人はあまりみかけません。
私の職場でも感謝は大切だということはみんな同じように認識しています。きっとそのように親や先生から教わってきているので、誰かに何かをしてもらった時や、仕事上でも感謝の言葉を言うべき時に「ありがとうございます」と伝えることができるのだと思います。
しかし、日常的に発している感謝の言葉に、どれだけ“感情”が込められているでしょうか?
心理学の中で、感謝は感情(emotion)に分類されます。よって、感謝の言葉を発することも大切ですが、「ありがたいなあ」と感謝の感情を想起させることも大切なのです。感情がこもっていないありがとうでは、相手に十分に伝わりませんし、自分自身の心も、温かい感謝の感情で満たされることはありません。
「ありがたいなあ」という感謝の感情をしっかりと味わうことが大切です。いきなりは難しいですが、一呼吸おきながら相手のことを思い、サンクスカードを書く作業を継続することで、感謝の感情を深めていくことができます。そして、それが習慣になると、言葉だけではなく、心の中も感謝の感情で満たされるようになります。すると、こんな報告を受けるようになります。
◎最近、笑顔が増えて明るくなった
◎雰囲気(オーラ?)が変わった(女性に多いですね)
◎プライベートで良いことが起きるようになった
◎自然と人の良いところをみるようになってきた
◎家族にも感謝したり、感謝の大切さを伝えたりするようになった などなど・・(心理学の研究で実際に検証された感謝の効果の中には、主観的幸福感や人生の満足度が上がり、うつや不安を軽減するなど、大変興味深いものもありました)
人間は「感情の動物」ではなく「感情を統御できる生物」なり 中村天風
素直に「ありがたい」と思う感性を磨き
感謝の感情を「味わう」ことができる
そして、それを言葉にして相手に伝えることができる人になりたいものです。
社会福祉法人みんなでいきる
介護老人保健施設サンクス米山
サンクス道 師範
作業療法士 小山智彦
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