新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

高いパフォーマンスのチームのポジティビティ比は?


感謝やポジティブなことに関する研究です。
いろいろと勉強になったので、簡単に紹介します☆

ビジネス界のマネジメントチームに関する研究。マルシャル・ロサダ(Positive Affect and the Complex Dynamics of Human Flourishing,2005)
チームメンバーの発言内容がポジティブか否か、自分中心か他者に言及しているかなど、様々な項目で分類・分析。結果、生産性、顧客満足度、社内評価という3つの視点でチームの業績とポジティビティ比(ポジティブ:ネガティブ)を調べたところ、高いパフォーマンスのチームはおよそ6:1と非常に高く、低いチームは1:1にも届かなかった。
→メンバー間で感謝などのポジティブなコミュニケーションが増えれば、チームがもたらすよい影響・よい成果がでてくるはず。

感謝しやすい高校生は学業成績が高いか。高校生を対象として、感謝しやすいパーソナリティ、学業成績、人生の満足度、他者との良好な関係などを測定。Froh et al. (2010)
結果、感謝が学業成績の高さ、人生に対する満足度の向上、良好な対人関係の形成に影響を与えていることが明らかに。小中高生を対象とした研究でもその有用性が明らかにされており、感謝介入の有効性の範囲の広さが示唆されている。
→教育としても感謝は大切な要素になりそうですね。結果として学業や人生満足度、対人関係に良い影響があると、幸福度もあがりますね。

両親へ感謝の手紙を書くことで得られる心理的な効果を検討 Shin et al. (2019)
手紙を書くと,2週間後のポジティブ感情が高まることが明らかに。なお,この効果は親子間の関係性が良くない場合に顕著にみられた。
→家族や職場仲間など、いつもそばにいる人がサポートしてくれていること対しては「当たり前」のように感じてしまいますが、やはり身近な人にこそ感謝は重要ですね。

”自分”への善意と,自分のいる”グループ”に対する善意に対して,私たちが感じる感謝の程度が異なるかを検討。Tsang (2020)
結果分」への善意のほうが感謝を感じやすいことが明らかになった。
→そうでしょうね(笑)。感謝されたときも同じでしょう。「皆さん、ありがとう」と言われたときより「小山さん、ありがとう」と言われた方が嬉しいし、感謝の気持ちがわいてきます。

過去や将来に対する態度(時間的展望)が人生の満足度に与える影響の過程に感謝が介在することを明らかに。Przepiorka & Sobol-Kwapinska (2019)
私たちは過去をネガティブまたはポジティブなものとしてとらえたり,同様に未来をネガティブまたはポジティブなものとしてとらえたりする。こうした過去・未来に対する悲観的な見方は感謝の気持ちを低め,人生満足度を低める一方,過去・未来に対する楽観的な見方は感謝の気持ちを高め,人生満足度を高めることがわかった。
過去や将来に対する見方を変えること(悲観⇒楽観)で感謝の気持ちを持ちやすくなると言えるかもしれません。セリグマンの楽観主義ともつながりますね。

来週はいよいよサンクスの日(3月9日)!
投函枚数も9997になりました☆
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サンクスの日の様子は、また後ほど報告します。

みんなのリハビリセンター
小山智彦  tk0916thanks@gmail.com


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