新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

職場を良くする研修のあり方


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1/12(火)、ピーエムシーでは、今年最初の介護事業所向けセミナーを実施しました。

 

今回は「介護職員のための研修デモンストレーション」というテーマで、

3つの研修(管理者研修、リーダー研修、一般職研修)を紹介しました。

また、まとめとして介護施設における人材育成の現状と課題についてお話させていただきました。

 

「介護職員の離職率は高い!」という話がここ数年のはやりでしたが、昨年度の離職率は16.6%。全産業の平均離職率15.6%と比べても、離職率が高いとはいえません。

 

ただ、介護職は早期離職と他業種への流出が多いことが特徴であり、

就業後1年以内に3割が離職、他業種への転職は6割を超えるそうです。

 

離職の理由も気になります。

看護領域では、早期離職の要因はリアリティショックと責任感にあるという研究があります。

介護職も、似ている部分があるような気がします。

 

他にも色々と大変なことがあるんだろうなと思って

実際に介護現場に行って話をきくと

人手不足の現状が相当深刻になっていているようです。

 

ある介護施設で職員さんが話してくれたことですが、

 

「やめられたら困るから…」という理由で、

介護職に負荷をかけられない。

一部の職員がどんどんルーズになっていく。

それでも注意しない管理職。

真面目にはたらいている人たちは、ばからしくなって辞めてしまう。

 

という現状があるとのこと。

 

「真面目な人がやめている」。

「ばからしくなって介護業界からいなくなる」

という良くない現象が起こっているのかもしれません。

 

そうすると、

これからの介護施設の外部研修に求められる役割は、

介護に関する専門的な知識や技術を享受することだけでなく、

「どんな問題がおこっているのか」をみんなで考えて、

「どう改善していくか」意見を出し合って、

長期的、体系的、計画的に関わっていくことが大事なんだろうな、

と最近考えるようになりました。

 

良くしていくことは、本当に簡単じゃないです。

それでも、昨年からかかわっている施設研修では、

手ごたえを感じている部分もあります。

 

今年は、そんな関わりが、もっともっと増えたらいいな,

と思っております。


About the author

斎藤 洋

新潟県在住|介護現場の人材育成支援|介護福祉士・社会福祉士・学士(心理学)・修士(社会福祉学)・日本社会事業大学大学院博士課程在学中| https://twitter.com/hiroshithenet

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