新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

忙しくても学びたい!


こんにちは。ピーエムシーの斎藤です。
近年「ベテラン介護職員」が増えています(ここでは「勤続年数が長い」という意味です)。現在日本の介護職員の平均年齢は約48歳。キャリアパスでも「まあまあのポジション」に位置し、依然に比べると収入もそれほど悪くない方が多いように思います。
 私が現場の方々と話していて課題だと思う事は、「経験年数が必ずしも能力と比例しない」ということです。研修に出ると、良くそういう話になります。
 介護はかつて「低賃金だけど安定してる仕事」でした。特に高度な技能も必要とされてこなかったので、働きながら学びを重ねる必要もありませんでした。
 しかし、地方では働き手も高齢者も減りはじめ、需給バランスが崩れつつあります。これまでずっと、同じ部署で同じ働き方をしてきた職員も、人材不足で業務のあり方の見直しが必要になったり、配置転換や兼務を求められたり「まあまあの賃金をもらうには体力も能力も必要な仕事」に変わってきています。
 以前ブログに書いた「プロティアン」のように、個々人が自分のキャリアを考えて前向きに学ぶことが必要な時代になっています。それは、誰のためでもなく自分のために必要なことなのです。
 とはいえ、現実には毎日忙しくて学びの時間はなかなか取れません。忙しい中でどうやって学びを深めていけるのか、ここでは私がやってることをいくつかまとめてみました。皆さんの参考になればうれしいですし、皆さんが工夫していることや何かよい方法があったら、ぜひ教えて下さい!

学び方その1「SNSで色々な情報に触れてみる」


1)Twitter:
広く浅く色々な情報を収集できるツールとして、良く使ってます。
・ひとりの介護職として色々な発信をしている方 がいたり


・法人や施設の顔として自施設のケアのあり方を発信している方がいたり


・ICTをはじめとする介護現場の業務改善に関する発信をしている方がいたり


色々な立場で情報発信している人たちがいて、興味深いものが多いです。最近だと
・「ケアワーカーをケアしよう」のクラファンの取り組みが話題になったり


・業界を困惑(?)させているLIFE関連も色々情報が見つかります


・業務改善に資するメーカーの公式アカウントもあって、色々と質問も出来ます。


2)line:
・お友達登録しておくと、定期的に介護に関する情報を色々と発信してくれるアカウントがあります。たぶんほかにも色々面白いものがあるんだろうと思いますがフォローが間に合っていません。

・[AUTOCARE]:IT関連の情報、無料勉強会の案内、新たな開発ツールなどの情報を届けてくれます。
・[タダカヨ]:毎週1回、注目の介護関連オンラインセミナーやイベント情報を届けてくれます。

学び方その2[その本、図書館にあります]を使う
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、Googleクロムの拡張機能で「その本、図書館にあります」というすごいアプリがあります。これは、アマゾン(本)で検索をかけると、最寄りの図書館にその本があるかを自動的に探してくれるのです(図書館を登録しておく必要があります)。

興味のある本を検索して、買う前に一度借りてみる、ということがとても気軽に出来るようになります。
現在、ほとんどの図書館がweb予約出来るようになっているので、検索から貸し出し予約まで30秒で出来てしまいます。これは本当に便利なので興味ある方は是非使ってみてください。ちなみに私の環境では今のところウインドウズPCからしか使えていません。

学び方その3「ブログを書いたり、SNSで発信してみる」
こうやって情報収集していくと、自分の中にちょこっとずつ色々な知識が蓄えられてきます。知識が増えると自分なりの視点のようなものが出来てきて、普段見過ごしていた「ケアのあり方に関する疑問」や「利用者の様子の変化」に気付けるようになってきます。
そこまでいったら今度は自分の思いや考えを言語化して発信してみることをお勧めします。
介護の仕事って、かなりの部分がルーチン化されていて、自分の考えを言語化して周りにつたえる力が、なかなか鍛えられません。でも、その力って、これからの介護職にとても大事な力だと思うのです。介護をとりまく状況が急速に変化していく中で、チームで話し合ってケアを変えていく事がこれまで以上に必要になっていくからです。
根拠を持って意見が言える、これが大事です。
リーダー研修でも色々見てきましたが、根拠のあるデータをもとにした提案は、実に説得力があります。
みんなの考えや仕事のやり方を変えていく事ができるのです。

あと、SNSでの発信は、新たなつながりを増やせる可能性があります。
私もつい最近、全く縁のなかった人からメッセージを頂き、それがきっかけでZoomで飲みながらお話しさせてもらう機会があり、本当に良い刺激になりました(怪しい人かもしれないのでそこは注意も必要か…)。
いずれにせよ、発信を継続できるようになると、何かしら面白いことが起こる、と思ってます。

少しずつでも学びと発信を継続させることが自分の成長につながるし、
これからの介護職に必要な「言語化」の力を高めていく事につながるし、
「楽しく」仕事していくためにも本当に大事なことだと思っています。


About the author

斎藤 洋

新潟県在住|介護現場の人材育成支援|介護福祉士・社会福祉士・学士(心理学)・修士(社会福祉学)・日本社会事業大学大学院博士課程在学中| https://twitter.com/hiroshithenet

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