新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

2021年度の研修プログラム


ピーエムシーではどんな研修をやっているのか? 他の研修と何が違うのか?
という部分を、どうやって分かりやすく説明するか。ずっと考えています。
で、昨日までの考えを以下に示します。あんまりおもしろくないかも知れませんが…

1.課題意識
 1)新人育成
 ・リーダーや指導担当者任せの育成になっている
 ・一年間は必要な新人教育が短期間で終わっており指導期間の区切りも不明確
 2)チームリーダー育成
 ・リーダーはチームメンバーに対する助言・指導が難しいと感じている。
 ・現場の課題を発見し解決する pdcaサイクルを回すことができていない。
 3)組織メンバー育成
 ・組織の目標や介護過程を共有できていない、業務をこなすだけの毎日
 ・学びと実践の機会がなく、成長を実感できていないメンバーが多い

2.そこで、我々はこれらの課題を改善していくためプログラムを提案します。

3.研修プログラムの種別・所要時間・目指す効果(図)

4.プログラムの実施対象については(図)の通りです。

5.下の図は中原淳先生の提唱している「フィードバックミーティング」の図を一部改変して示しています。PMC の人材育成プログラムは、すべてこの図のようなループを踏まえたプログラムになります。


 ①「見える化」事前アンケートを行うことによって職場の課題を見える化
 ②「対話」  明らかになった課題にみんなで向かい合って対話を行う
 ③「目標設定」①②のプロセスからアクションプランを決めて取り組む

このサイクルを繰り返し自分たちの職場を良くするという取り組みを行います。

5.最後はプログラムの内容です。 PMC の人材育成プログラムは、社会性に関する学びに多くの時間を使います。この図では縦が社会性、横が専門性です。「社会性」とは、具体的には職員間のコミュニケーションやリーダーシップのあり方などです。

介護現場のリーダーさんの多くは、専門性に対しては学んでいますが、社会性に対する学びが圧倒的に足りていないと考えます。
社会性を学ぶことで、図の中間領域にあたる介護の倫理・理念や方針の理解・介護の生産性向上に取り組むことができるようになると考えてこのようなプログラムを構成しています。

丁度今日、久しぶりにお話ししたある特別養護老人ホームの施設長は「コンセプチュアルスキル」の重要性をお話しされていました。これは抽象化とか概念化とか訳されますが、応用したりまとめたり自分の考えを伝えたり優先順位を論理的に考えたりできる、リーダーにとっても必要とされる能力です。

介護の仕事って本当に学校での学びを活かしにくいのですが、もしかして他の仕事よりもコンセプチュアルスキルが(本当は)必要な、高度な仕事なのかもしれません。

以上、ピーエムシーの3つの人材育成プログラムについてご説明いたしました。如何でしょうか、伝わりましたか?(汗)
人に伝えるのって本当に難しいですね。研修がオンラインになって一層そう思います。
4月に入って、新年度の研修も続々と始まりました。気分を入れ替えて、それぞれの研修に臨みたいと思います。


About the author

斎藤 洋

新潟県在住|介護現場の人材育成支援|介護福祉士・社会福祉士・学士(心理学)・修士(社会福祉学)・日本社会事業大学大学院博士課程在学中| https://twitter.com/hiroshithenet

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