新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

オンライン研修やります


1年ぶりにブログ書いてます…

 さて、2019年度のピーエムシー研修は「リーダークラス研修(チームマネジメント研修)」「指導者研修」「全員参加型研修」を非常勤講師含めて5名の講師で展開してきました。

「チームマネジメント研修」は施設のリーダークラス職員に対する毎月3.5時間の研修で、講師が施設を訪問し、リーダーの悩みや不安を聞き、チームをよくする取り組みを一緒に考え、年度末にレポートを書いて振り返りを行うという研修でした。

 5名の講師それぞれの価値観や考え方の違いがある中で、色々と議論しながら研修をすすめたこの1年間は、私にとってとても学びの多い1年となりました。

 今年に入ってからは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受け、特に4月以降は多くの研修が中止、延期となっています。2か月前、ダイヤモンドプリンセス号のことばかり気にしていた頃とくらべて、事態は本当に深刻になってきて、これまでやってきた研修を続けることが出来なくなってきました。

 ピーエムシーがやりたい(私がやりたい)研修は、「参加者間で対話を重ね、相互理解を深め、お互いに共感し・支援し合える関係をつくりながら目標を設定し、チームの課題改善に取り組み、ふりかえる」サイクルを1年間かけてつくっていく研修です。

 できれば参加者全員が現実の空間で一緒に集まって、お互いの発言、表情、場の雰囲気、沈黙など色々な要素を大事にしていきたいので、この1か月は「はやく新型ウイルス収束してくれねえかな」ということばかり考えていました。

 しかし、今のところ、収束の兆しは全くありません。

 これはもう、今までと違う研修のあり方も試していくしかない、とこの数日間でようやく気持ちを切り替えることができました。

 そこで、この3日間くらいはzoomを使って色々実験したり、大学のオンライン授業に関する知見を調べたり、遠くの知人と実際に通話してみたり、簡単なマニュアルをつくったりしていました。オンラインで色々やってみて少し慣れてくると、意外と色々な可能性を感じることが出来ました。もちろん実際の集合研修そのまま、という訳にはいかないので、色々と変更・修正しなければいけない部分をこれから詰めていかなければなりません。

 今現在、介護現場で職員の方々が大変だと感じていることはたくさんあるようです。人材不足の中での自分自身の出勤の可否の判断(風邪症状)、施設内での感染リスクのコントロール、利用者のストレスの対応(家族と会えない、外出できない、行事が減る)、訪問通所の利用可否の判断etc…

 大変な時期だからこそリーダークラスへの適切な支援が必要だと思います。

 また、これからリーマンショックの時と同じように介護未経験の新人職員が増えると思います。景気が悪化し、他業種から介護職に転職してくる方々です。新人育成については、今までの取り組みをオンラインで転用することが比較的容易にできるのではないか、と考えています。

 新型ウイルスの収束を待っている場合ではない、と考え、現状に合わせてピーエムシーができる介護現場への支援をこれから準備していこうと思います。


About the author

斎藤 洋

新潟県在住|介護現場の人材育成支援|介護福祉士・社会福祉士・学士(心理学)・修士(社会福祉学)・日本社会事業大学大学院博士課程在学中| https://twitter.com/hiroshithenet

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