新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

不満を話し合おう


以下、2018年12月10日付けの福祉新聞に掲載頂きました。

私は現在、新潟県で介護現場の現任者教育に携わっています。

県内様々な事業所に出向き、主にリーダー教育、新人指導者への教育、全職員を対象とした働きやすさのワークショップ形式の研修などを行っています。

介護現場の人材不足は新潟県でも年々深刻さを増しており、現場のスタッフの皆さんと話していると、「人手が足りない」「有給が取れない」「みんな疲れ切っている」等々、大変さを語る声が増えていると感じます。

厚生労働省によると介護人材不足は今後ますます深刻化し、2025年新潟県の介護人材は約4000人(10%)が不足するという予想があります。今でもじゅうぶん大変な介護現場ですが、これからはもっともっと大変になっていくことが予想されます。

このような状況の中で介護現場のスタッフは何をすればいいのでしょうか。

私は、「介護現場の不満や不安」について真剣に話し合い、現場で何が起こっているのかを言語化し、「不満や不安」を「具体的な課題」に変えていくことが大切だと感じています。不満や不安は個人的な感情ですが、その背景には解決可能な複数の課題が必ず存在します。

個人レベルの「不安や不満」を職場レベルの「具体的な課題」に変換すると、その課題を解決するためのアイデアが必ず見つかるはずです。課題を発見し、解決方法を考え、それを実行することで介護スタッフが成長し、やってくる大きな困難を乗り越えられるような組織づくりを側面から支援してきたいと思っています。


About the author

斎藤 洋

新潟県在住|介護現場の人材育成支援|介護福祉士・社会福祉士・学士(心理学)・修士(社会福祉学)・日本社会事業大学大学院博士課程在学中| https://twitter.com/hiroshithenet

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