足は体を支える土台です。建物で言うならば、基礎の部分にあたります。
そんな大切な足をじっくりしっかり見ていますか?
『人の身体は足から衰えていく』とも、『足から死んでいく』とも云われ、
年と共に足にも何らかの問題がおこりやすくなり、
体全体に悪影響を及ぼすことがあります。
足は体の末端にあるので血液循環がよくないことが多く、
麻痺があったり感覚が鈍くなってくると、
傷や感染によるトラブルも多くなります。
日頃から足の状態や爪の状態をよくアセスメント(観察)して、
異常があれば早期に発見し、治療へつなげていただきたいです。
前回は 足のアセスメント その1 爪編 で、
爪の観察ポイント7つお伝えいたしました。
◇今回は、足の皮膚のチェックポイントです。
1.皮膚の一部分だけが赤かったり、
赤黒かったり、黒っぽかったりしていませんか?
◆足の皮膚の色について
赤 :圧迫による充血、炎症や感染によるもの
青紫・赤紫:慢性動脈閉塞・狭窄による血流障害、チアノーゼ
蒼白 :急性動脈閉塞。6時間以上虚血状態が続くと組織の壊死が起こります。
黒 :足が虚血状態になると、時間と共に黒色化し壊死・壊疽に至ります
2.水疱、傷、潰瘍はないですか?
靴ずれなどできていませんか?
靴のサイズは合っていますか?
足のサイズは左右違う場合がありますよ。
3.皮むけはないですか?(水虫かもしれません?)
水虫ならば、早めに治療しましょう。
4.かさつきはないですか?
しっかりと保湿しましょう。
5.痛みやむくみはないですか?
足は体の末端にあるので、むくみやすいですね。
6.かかとにひびわれはないですか?
日々の保湿が大切です。
7.かかとや、くるぶしなどに発赤などの変化はないですか?
あんかや電気毛布などで、低温やけどをする場合もありますので
しっかりと観察してみてください。
8.魚の目、たこなどないですか?
姿勢や合わない靴で出来てしまうこともあります。
当てはまるポイントは、なかったでしょうか?
足をみて、生活習慣の見直しも必要な場合もあるかもしれませんね。
次回は、生活動作についての観察ポイントをお伝えいたします。
たかが爪切り、されど爪切り、足は奥が深いですよ~
時々、お風呂上りにご自分の足をじっくり
眺めてみてはいかがでしょうか。
~できるだけ長くご自分の足で歩けるように👣~
時々、足をいたわって、ねぎらってあげてくださいね。
フットケア広め隊 田辺美枝子