新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

足のアセスメント その2 皮膚編


body_foot_side

 

足は体を支える土台です。建物で言うならば、基礎の部分にあたります。

そんな大切な足をじっくりしっかり見ていますか?

 

『人の身体は足から衰えていく』とも、『足から死んでいく』とも云われ、

年と共に足にも何らかの問題がおこりやすくなり、

体全体に悪影響を及ぼすことがあります。

 

足は体の末端にあるので血液循環がよくないことが多く、

麻痺があったり感覚が鈍くなってくると、

傷や感染によるトラブルも多くなります。

 

日頃から足の状態や爪の状態をよくアセスメント(観察)して、

異常があれば早期に発見し、治療へつなげていただきたいです

 

 

前回は 足のアセスメント その1 爪編 で、

の観察ポイント7つお伝えいたしました。

 

 

◇今回は、足の皮膚のチェックポイントです。

1.皮膚の一部分だけが赤かったり、

赤黒かったり、黒っぽかったりしていませんか?

 

◆足の皮膚の色について

赤    :圧迫による充血、炎症や感染によるもの

青紫・赤紫:慢性動脈閉塞・狭窄による血流障害、チアノーゼ

蒼白   :急性動脈閉塞。6時間以上虚血状態が続くと組織の壊死が起こります。

黒    :足が虚血状態になると、時間と共に黒色化し壊死・壊疽に至ります

 

2.水疱、傷、潰瘍はないですか?

靴ずれなどできていませんか?

靴のサイズは合っていますか?

足のサイズは左右違う場合がありますよ。

 

3.皮むけはないですか?(水虫かもしれません?)

水虫ならば、早めに治療しましょう。

 

4.かさつきはないですか?

しっかりと保湿しましょう。

 

5.痛みやむくみはないですか?

足は体の末端にあるので、むくみやすいですね。

 

6.かかとにひびわれはないですか?

日々の保湿が大切です。

 

7.かかとや、くるぶしなどに発赤などの変化はないですか?

あんかや電気毛布などで、低温やけどをする場合もありますので

しっかりと観察してみてください。

 

8.魚の目、たこなどないですか?

姿勢や合わない靴で出来てしまうこともあります。

 

当てはまるポイントは、なかったでしょうか?

足をみて、生活習慣の見直しも必要な場合もあるかもしれませんね。

 

 

次回は、生活動作についての観察ポイントをお伝えいたします。

 

たかが爪切り、されど爪切り、足は奥が深いですよ~

 

時々、お風呂上りにご自分の足をじっくり

眺めてみてはいかがでしょうか。

 

~できるだけ長くご自分の足で歩けるように👣~

時々、足をいたわって、ねぎらってあげてくださいね。

 

フットケア広め隊 田辺美枝子


About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です