新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

電動昇降座椅子ってナニ?


どうも!福祉用具オタク バガボンド・テルこと徳橋でございます。

私が大分前に担当していた方が、床面からの立ち上がりが困難となった際、「何か使える物がないか」と探していたところ、見つけるには見つけたのですが、値段が高く提案できなった。(その当時には介護保険でレンタルされていませんでした。)
それがコレ
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電動昇降座椅子 独立宣言デラックスです。

その後、数年が立ち、とある福祉用具貸与事業所の営業さんと話していると、ナ、ナ、ナント、その電動昇降座椅子が介護保険でレンタルできる。と言うではありませんか!
丁度、その時にも私の担当者で使用して欲しい方がおられたので、早速「お試し」となり、大変気に入っていただきました。
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それが、コレ「独立宣言エコリフト」です。

それから月日が経ち、今では様々な種類の電動昇降座椅子が登場しました。
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「独立宣言エコライト」に
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向きを変え、立ち上がる際の動作を容易にした「独立宣言ツイスト」
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チルトやリクライニング機能が付いた「独立宣言リクライニング」
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コタツでも使用できる便利機能付きの「独立宣言 暖らん」
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座面が、より低くなり、床面での移乗がしやすい。高さを設定できる。座面を幅広にでき、移乗の際の隙間を少なくできる。等々の機能がついた「独立宣言 ローザ」
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最近の電動昇降座椅子は、和室に置いてあっても随分と違和感のないモノとなってきました。「座椅子型リフトアップチェア800」

一番下以外は、コムラ製作所さんの商品です。コムラさん以外にも色々なところが、「電動昇降座椅子」を発売しております。座ったまま移動できるよう「車輪付き」なるものも登場しています。

この電動昇降座椅子、現在の介護保険制度上では「移動用リフト」に分類されていますので、「軽度者」つまり要支援1・要支援2・要介護1との認定を受けている方は、残念ながら介護保険では(原則)レンタルできません。

要介護2から要介護5との認定を受けなければ、介護保険ではレンタルできないのです。

しかし、これらの道具を見て、「自分で動ける人が対象となる。」ように思いませんか?

私は軽度者にこそ電動昇降座椅子が必要である。と、考えます。床面での立ち座りは、重力に逆らっての長い重心移動が必要となる動作が必要なので、立ち上がる際にはバランスを崩し転倒してしまう危険性が高く、座る際には、勢いをなくせずドスン」と、勢い良く座ることで、腰椎圧迫骨折などの怪我が懸念されます。

「なにも畳での生活ではなく、椅子に腰掛けるようにすれば良いのに」と、考える人も多いのではないかと思いますが、そこはやはり日本人なので、畳での生活、長年慣れ親しんできた和式の生活を変えることには非常に強い抵抗を感じる方が多いようです。そのような比較的お元気な方々の便利道具(モチロン便利だけでなく怪我の危険性低減や痛みによる意欲低下の予防などの効果も見込めます。)であろうと思われる「電動昇降座椅子」ですが、残念ながら、要介護2以上の方にしか介護保険でレンタルできないのです。

もったいないですね~。ナントカの持ち腐れだとは思いませんか?

ところで、この電動昇降座椅子、床面での立ち座りの際に使用する。という目的のためか、座り心地があまりよくないように感じます。確かに「立ち座りのときだけ腰掛ける。」と、考えると、「座り心地」をよくする必要はないのかもしれませんが、「座椅子」なので、「そこに長時間座る。」という使い方をする方も少なくないような気がします。

「リクライニング・チルト機能付き」という機種も出ていることから、もしかすると、今後は「背張り調整機能付き」「腰部クッション付き」などという「座り心地」を考慮した機種が発売されるかもしれません。


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