どうも!福祉用具オタク バガボンド・テルこと徳橋でございます。
有難いことに、これまで様々なお宅の住宅改修に関わることができました。
様々なお宅がありました。
一間(約1m80cm)の長さで柱間に設置してある手すり。中間に柱が無いので、手すりも180cmあり、中間で留められていない。その為、スゴクたわんで、グラングランでした。折角手すりつけたのに使っていない。との話も納得です。
階段にホームセンターで買ってきた金属の手すりを設置して「安上がりだった」という手すり・・・。冬は冷たく、更にはつかむとグルグルと回ってしまうので、チョット(?)怖かったです。
建具(引き戸)の桟に取り付けられた手すり「誰も思いつかない。良いアイディアだと思っている。」と、話しておられました。取り付けてある桟は細めで、体重をかけると折れてしまいそうな・・・?ま、そもそも建具が固定されているならともかく(百歩も二百歩も譲って)動いてしまうモノに手すりを取り付ける?って、スゴイというか恐ろしいというか・・・。
手すりが必要ときき、家中を手すりだらけにしたお宅もありました。が、付けることが出来るところだけに手すりは設置してあり、「ココに必要」というところは「取り付けられない」と大工さんに言われた。とのことで、手すりが取り付けられていませんでした。
等々、とても勉強になりました。
そんな中、一番苦労したのは、屋内に設置された急角度のスロープでした。
増築した際、旧家屋と新家屋には、設置基準の関係で、20cm、30cmもの床レベルの相違が発生してしまうこともあるのですが、その発生した「床段差」を「スロープ万能」「スロープつければ問題解決」と、言わんばかりに急角度のスロープが設置されているお宅が多かったのです。
潔く、「段差のまま」にしてあるお宅も大変は大変でしたが、スロープにしてあるお宅は、その危険性を認識できていない方が殆どでした。危険であることを説明しても「今まで何も無かった」からと、なかなか理解していただけませんでした。
役所や公民館などの公共施設でも急なスロープや長~~~~~~~~~~いスロープが設置されており、「インターホンで職員をお呼びください」などと決まって札があるのです。これって「バリア」だと思いませんか?「職員をお呼びください」とは「来るな」と書いてあるのに等しい。と、私は思えるのです。
銀行や食事処では更にひどく、スロープの先に開き戸で、階段の先には自動ドアがある。スロープの先に、大きな植木鉢が置いてある。等々、設計する側も造らせる側も「知識が無い」「造ることが目的で、使われることを考えていない」ということが一目瞭然なところも見たことがありました。
住環境整備実施には「誰が」「何のために」「どのように使うのか」という具体的な目的が必要である。と、強く感じることができました。
兎に角、ナンデモカンデモ「手すり」「スロープ」設置すれば問題は解決できる。「スロープ万能!!」と、言わんばかりの事例を多く見てきたので、最近まで「スロープ」が嫌いでした。
しかし、最近は、スロープっていいね!!と思えてきたのです。
そのように思えるようになったのは「電動車いす」や「電動アシスト車いす」達、スバラシイ道具たちとの出会いがあったからなのでした。
だいぶ以前には「スロープ上がりきった辺りに電動ウインチでも取り付けてあれば良いのに」と、冗談半分で言っていましたが、「電動車いす」や「電動アシスト車いす」で解決できます。キツメの勾配でも電動車いすであれば登れちゃう可能性が高いのです。
バスボードに浴槽台が欠かせない。ということと同様に、スロープには「電動車いす」や「電動アシスト車いす」の使用をセットで考える必要がある。と、思うのです。
自宅近所にある山を切り開いて作った公園へ遊びに行ったとき、その公園にも「長くキツメの勾配のスロープ」があったのですが、そのスロープを電動車いすがスイスイと登って行ったのです。それを見て思いました。
車いす操作体験は、スロープ、できれば長くキツメの勾配があるスロープで行なうことが望ましい。と、モチロン電動車いすを用意して行なっていただきたいのです。で、「手動が良いか電動が良いか」「電動車いすの有用性」を身をもって体験していただきたいなぁ~。と、思います。いかがでしょうか?
田中さま。
コメント頂き、ありがとうございます。長らくチェックを怠っておりまして、返事が遅くなってしまい申し訳ございません。
5月10日(最初)に頂いたコメントについて
「介護の世界をちゃんと考えてる人」は沢山おられます。私は、まだまだ修業中(?)みたいなモンです。が、総感じてくださりありがとうございます。今後も精進いたします。
5月10日(2回目)
誤解を生むような発言をしてしまい申し訳ございません。田中様からフォローにより樋口様からもご理解いただけたようで安心しました。田中様フォローしてくださりありがとうございます。
ハピネスさんで会う機会は非常に少ないとは存じますが、いずれ何処かでお会いできると嬉しいです。
6月の終わりは「えんがわオープンカフェ」の「フットヘルパー三条に参上!」へお越しくださりありがとうございました。