新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

支援する側か、される側か


スケッチ (4)
支援されながら支援するのは難しいよね、という話です。

どこの施設に行っても、仕事ができない職員に対する対応の相談を受けます。
そんな人を「困ったちゃん」としましょう。

僕は相談者に聞きます。
「その人は、支える側の人か、支えられる側の人なのか?」と。
相談者は「支えられる側」と言います。
支えられながら、支える側になる、ということは可能なのか?聞きます。
ただでさえ人が足りないのに、そんなのかまってる暇はない、と言われます。

そういうことなんです。よくある現実です。
支えるだけの余裕があれば、または、その困ったちゃんのペースを許すことができれば、または、何が起きようと責任問題にならなければ、どんな人がいてもいいのです。

★困ったちゃんのリスクは、利用者(お客様)に危険が及ぶ恐れがあるということです。

支えられながら仕事をする、という就労支援のようなものを否定しているのではありません。
しっかりとフォローする仕組みがあればいいのです。

介護施設において、『困ったちゃん』をどうするか?

誰かが育てる
職場を辞めてもらう
その人のペースでいることを許す、そういう役割にする
代わりに動く
ジョブコーチを導入する

といったところでしょうかね。

けっこう愚痴を言ってくる施設のほとんどは、育てもしない、フォローもしない、辞めさせもしない、何もしないくせに『困った』しか言わないのが問題なのです。
これは困ったちゃんの問題ではないのです。
辞められたらシフトが回らなくなるから、という理由もあるんですけどね。
そんなことを言ってるから優秀な職員が辞めていくのです。
結果として質の低下が加速するのです。

そんな質の低い介護施設をどうするか?

誰かが育てる
経営を辞めてもらう
そんな施設でいることを地域が許す
その施設の代わりに他の法人が経営をする
そういう役割の施設として地域が認める

ということですわ。

僕の身内にも発達障害を持つ子がいます。
だからなんとか、そういった人でも働ける環境や居場所が必要だと思いますが、まだまだ社会は意地悪です。
(社会は厳しいと言いますが、厳しいのではなく、意地悪なのです)

困ったちゃんの存在が悪いのではなくて、困ったちゃんに何もしないことが問題なのです。ウッシッシ(^o^)

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