新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

罪悪感で研修に参加する介護職員


img_0911.jpg
現場の人が足りない中、申し訳ないなーと思いながら内部研修に参加している人がいますよ、という話です。

最近おかげさまでいろいろと忙しく、ブログ更新を怠けておりました。
施設の内部研修をやらせていただいて、あーここも人が足りないんだなーと思える特徴は
  1. 開始時間になっても人が集まらない。1人くらいしか来てないこともよくあります。
  2. 来るけど、呼ばれてスグ出て行く
  3. 終わった瞬間すぐにユニットに急いで戻る

他にもありますが、とにかくソワソワしてるんです。
何人かは出たり入ったりするから、周りの職員さんもなかなか集中できません。
そんな集中できない環境では学べるものも学べないのです。
講師としても非常にやりにくいのです。

でも、遅刻はダメ、一回出たら戻るな、と厳しくすればたぶん参加者はいなくなるでしょうね。

実際に現場の本音を聞くと
『人がいない、忙しいのに研修なんか出てるヒマはない!』ということです。
そしてだいたいが研修そのものの内容が現場の実態と合ってない場合は、『出る意味がない、学ぶ意味がない』とも言われます。

しかも研修に参加しない(できない)職員は、ユニットで忙しく対応をしていることを考えると、さすがにやる気の無い職員でさえも『早く戻ってあげたい』『申し訳ない』という罪悪感を持っていることもあります。
『おれも出たくないんだけど、命令だから行くしかないけど、現場の現状見たら行くしかないから、おれの意思で参加してるわけじゃないから、ごめんね』
という心境なのです。

どうやったら研修に気持ちよく参加するのか?実際に改善された事例を紹介します。
  1. 施設長が研修の大切さ、なんのためにやるのか、何度も何度も現場に訴える。
  2. 研修参加した現場職員にリーダーや主任クラス、上司が『どうだった?』と聞いて、ねぎらう
  3. 現場職員に研修参加の意義を考えてもらったり、ポジティブに参加できるような意味づけをしてあげる。←これはけっこううまくいくと自主参加率が高まりました。
  4. とにかく現場の困った状況を全職員で共有して、それでも研修を大事にしようね、と言い合う。
  5. 講師は理想論ではなく、現場で使える理論や方法を伝える
  6. 始まりの時間は遅くなっても、終わりの時間は予定通り守る

この中でいちばん大事なのは、やっぱり施設長クラスがビシッと現場に『なぜやるか、どうして欲しいか』を演説することなんです。
結局現場の愚痴の最後は『ウチの施設は何をしたいんだ!?』『ウチの施設はどこに向かってるんだ!?』
です。
施設の未来まで僕が語るわけには行きませんからね。
施設長もいろいろ考えてるんですけどね。
伝わらない現場の分析はまた今度!

About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

こまち介護転職 無料申込みフォーム