新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

尻拭いスキルが上がる施設長


img_6744.jpg現場と経営者のコミュニケーションがうまくいかないケースは、中間管理職である施設長の尻拭いスキルが上がるという話です。
施設長は経営者でない場合は、管理者といえども決定権がなければ、施設長も中間管理職です。

経営者は好きなことを言うし、現場は経営状態なんか気にしないから、ただの文句しか言わないし。
ということで、けっこうまともな施設長は、その両方に気を使って、双方の尻拭いをするのです。

『現場もけっこうがんばってるんですけどね~』とか『理事長はああ言ったけど、いろいろ考えてくれてるのよ~』とか。
経営者は現場の苦労を知ること。
現場は経営との役割の違いを理解すること。
お互いに必要なことなんです。

経営者としては仕事のステージを作ったんだから、当然、現場は頑張ってくれるだろうと思うんだけど、そんなに自発的にやれる人はいないわけで。
現場にしてみれば、方向性を示してもらわなければ、迷うわけです。
中間管理職である施設長もすべてを決定できるわけではないから、経営的な大きな変化があれば、現場と同じように戸惑うこともあります。

しかし現場は施設長をターゲットに『なんでこうなるんですか!!』と文句を言ってきます。
一緒になって、そうだよね、と言いたいところですが、そこが役職者のつらいところなんです。

経営者は最高責任者です。
すべての職員の罪を背負う人です。
経営者は常に会社の維持発展を考えています。
その判断が間違っていたとしても、維持発展のための判断です。

現場の役割と、経営者の役割は違います。
組織の仕組みがどうであれ、現場の役割は、利用者と向き合い、利用者を通じてプロとしてのスキルを上げることです。
そこに気づかせるのも会社の仕組みではありますが、現場がそこに気づいて、がんばってくれるといいんだけどなー。

と施設長は毎日祈っているのです。

中間管理職はつらいっすね!

 

知野吉和

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