新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

消去法で選ばれるリーダーさん


img_6229.jpegリーダーになってがんばりたい、という思いのスタッフは少ない、という悲しい話です。

以前のブログでも触れていますが、介護を目指す人たちは、利用者(お客様)とのやさしいふれあいをイメージしてこの世界に入っています。
自分の思いやりが活かせる場と信じて職業に就くわけですが、やはり仕事ですので、組織の現実、という壁がその思いを壊すのです。

利用者(お客様)にとって良かれと思うことをやろうと思っても、業務が優先された現場では、周りの職員に合わせないといけないので、理想(希望や期待)を持った職員ほど裏切られることが多くなるのです。
いわゆる現実と理想のギャップですな。

当然、長く勤めるほど、その現実との折り合いをつけるわけですから、あまり期待せず、今必要なことをやっとけばいいや、ってことになるわけです。
要するに、『その施設に自分を合わせて、自分の希望やスキルをそぎ落とす』ことで、長く勤めることが可能になるのです。

やる気のなくなった職員をまとめるために、リーダーが必要ですが、希望のない職場で、リーダーなんて誰もやりたくないのです。
管理者自らが作り出したにもかかわらず、やる気のない職員からリーダーを選ぶのはとっても厳しいのです。
やる気がない職員は、もともとやる気がなかったわけではないのです。
最初はやる気があったのです。
環境にやられてしまったのです。

そこで管理者はどうやってリーダーを選ぶのかというと、消去法です。
あいつよりはマシか、とか。あとはあいつしかいねーな、とか、です。

あいつもいいけど、この人にやらせたい!という迷いならきっといい職場なんでしょうね。

職場に染まる術を知ったリーダーは、やる気のある職員に『そんなことをしてもムダだよ』と、やる気をなくさせるアドバイスをするリーダーとなるのです。
リーダーさんは、部下のためを思って言うのです。
そんな調子だと長く勤められないから、パワーをセーブした方がいいというのです。
リーダーさんは、部下のためを思って言うのです(笑)
それが大人になるということなのだ、と諭すのです。

だからどうしろ、ということではないですが、疲弊しているリーダーさんを見ているとかわいそうになります。
あんこが飛び出そうになりながらも、リーダーとしているだけで感謝ですわ!

介護リーダーさん!どうもありがとう!あなたの施設は、あなたでもっているのです!!!

辞めたくなっても、仕方ありません。むしろ、ここまでよくぞ、がんばっていただきました!
あなたは正しい!間違ってない!

知野吉和

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