現場の職員さんの『職場に対する不満アンケート』を取ると、まーいろいろ出てきますわ。
当然、経営者や管理者に対する不満や愚痴、文句のような八つ当たりのようなコメントも出てきます。
- 給料が低いからやる気が起きない
- 雑用が多くて大変だ
- 人材育成しろ
- リーダーが頼りない
- サービス残業が多い
- 社長の考えていることがわからない
- カンファレンスで決めたことが実行されない
- 挨拶しない職員がいる
- 言葉遣いが悪い
- エアーマットが足りない
- センサーマットが足りない
- 保管庫が遠い(オムツが遠くにある)
- 会議が多い
- 日曜日は休みたい
- 勤務表は早く出してほしい
- などなど
不満を聞いてるのだから、当然いろいろ出てきます。
確かにこれは改善しないとまずいでしょう、というものもありますが、管理者から見ても理不尽な意見もあります。
そして現場の職員に考えてもらいたいこともあります。
『本当にこれを叶えたら、やる気を出して前向きに仕事をするのか?』
ということです。
- 給料を上げたらやる気になるのか?
- 社長の考えていることがわかったら頑張るのか?
- 人材育成したらちゃんとついてくるのか?
などなど
管理者がなんとなく不満アンケートなるものをうっかり取ってしまった場合、悲劇は起きます。
不満を解消できないのに、現場に期待を持たせること。
期待を持たせておいて、やっぱりダメだった時のショック。
しかも、環境を良くしても現場が動くとは限らないのです。
どっちの味方なのかわかんない状態ですが、何が言いたいかというと
- 経営者は、現場の職員に育ってほしい、頑張ってほしいと祈りつつチャンスを与えること。
- 現場の職員は、そのチャンスを生かして、自分自身を高めることに喜びを感じること。
この関係が成り立たないと組織は良くならないのです。
もっとわかりやすく言うと、内部の研修が設けられているのに、イヤイヤ参加している職員を見たら、管理者もやる気をなくしますって話です。
もっとわかりやすく言うと、せっかく介護職員を紹介したのに、『あの人、使えないわ』と言われるような感じです。
もっとわかりやすく言うと、ママがご飯を作って待ってるのに、子供が『いらね』とか言ったらママも作る気なくしますわって話です。
管理者が与えたものに対して、現場は喜んで応えましょう。ってことです。
知野吉和