経験や知識は、単に現場での業務遂行能力でしかないケースが多く、チームをまとめてひっぱっていくリーダーシップとは違うものなのです。
現場で能力を発揮する人がリーダーシップがあるわけではないのです。
逆に、現場ではあまりぱっとしていなくても、リーダーシップがある人もいます。
要するに現場能力と、リーダーシップは別の能力であるということです。
人事を担当する人はここをしっかり分けて見抜かないと、そのチームは崩れていきます。
リーダーシップの形のひとつに、現場の業務の先頭に立ち、スキルを発揮して
部下がついていく、というスタイルもありますが、これに関しては
現場業務遂行能力が高い=リーダーとしての適任者となりますが、あくまでひとつの形です。
組織が求めるリーダーシップというのはそうではなくて、やっぱり全体像を見て
未来を見据えたチームのコントロールが期待されているのではないでしょうかね。
リーダーシップ論はいろいろなところで、いろいろと言われていますが
要するに、『言いにくいことをはっきり言う』という能力です。
□ちょっと雑なケアをしている職員に「こうですよ」とはっきりいえますか?
□不機嫌に仕事をしている職員に「不機嫌に仕事してはいけませんよ」とはっきりいえますか?
□めんどくさがっている職員に「ちゃんとやってください」とはっきり言えますか?
□新しく決まったことや、やってほしいことをみんなの前ではっきり言えますか?
たまに性格的にはっきり言える人もいますが、性格に任せるのはあまりオススメしません。
あえて、意識して、頭の中で、イメージして、相手の反応も予測して、言う。のです。
性格ではなくスキルとしてやることが大事です。
スキルは繰り返してやることで、能力としてできるようになります。
なんでもそうですが、訓練とかトレーニングが必要ですよ。
それでもダメなら、リーダーは辞めてください。部下がかわいそう、現場がかわいそうです。
あなたのせいで多くの人たちを犠牲にすることをぜひ想像してください。