新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

被害者が加害者になるとき


IMG_5175.JPGトラブルやお悩みを抱える人たちは、全て被害者意識であり、被害者を作った加害者も、また被害者意識である、という話です。
 
要介護者のほとんどは、何かしらの苦痛を持っています。そういった苦痛に対応するのが介護職員です。
膝が痛い、帰りたい、早くしてくれ、やめてくれ、などなど。
その訴えに対し、真面目なスタッフほど、その苦痛をどうしたものかと、悩み、やがては自分もその苦痛を支えきれなくなり、自分自身にも苦痛を抱えることになるのです。
 
この時に具体的な策を持たない管理者、リーダーは『もっとがんばれ』と言うだけです。
そして、この両者をよく見てみると、どちらも被害者なのです。
利用者は身体的な症状に対する被害者
職員も、利用者の苦痛を解決できずにいる、悩める被害者なのです。
極端に言うと利用者がもっと楽しいことを言ってくれれば被害者にならずに済むのです(笑)
 
 
本当は、管理者、リーダーは被害者に対する救済をする必要があるのです。
介護職員を管理者、リーダーと同じ立場で考えたらいけませんね。
介護職員という戦士たちは傷ついて管理者の元にくるのです。それを、自分で手当てしてもう一回戦ってこい!とは言えませんよね。
管理者が手当てをして、新しい武器=技を与えて、励ますくらいのことをしてもらいたいものです。
 
管理者もかわいそうな時もあります。訳の分からんことでトラブルになる現場の職員や、理不尽な要求をしてくる現場職員にやられている管理者もいますけどね。
被害者意識になってしまった管理者も救済する必要があります。
 
介護施設は、管理者、リーダー、現場職員、利用者、全てが被害者であるケースが多いです(笑)
被害者の会でも作らないといけませんね。
問題は被害者同士では解決しにくいものです。誰かが被害者意識から脱却して、未来への計画を立てるしかないのです。
 
じゃあどうしたらいいのか??
誰かが覚悟を決めて、勇気を持って、立ち上がって、『すいませーん、僕が犯人でしたー。(犯人ではないけどね)お詫びに僕が変えていきますー。』と言うしかないですな。
加害者役は、自分のせいでなくとも、自分の責任として、対応することで改善への道がひらけます。
その勇気を持つ者がリーダーとして認められるべきでしょうね。厳しいこと言いますが、被害者意識のリーダーに未来はない!!うっしっし

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知野吉和

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