新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

経営者に延命はいらぬ


  今の日本の介護の現状はこうです。
高齢者>介護施設>介護職員
今の人員不足は介護施設の経営の問題よりも、日本の問題の方が大きいです。
介護施設を増やせば増やすほど、介護職員は減り、根本的な解決を日本がやらない限り、介護施設を増やすほど、施設経営は厳しくなるでしょう。もしお金が余って投資したいのであれば、M&Aです。吸収合併です。不安定な法人を買い取って薄利多売の道を歩むしか、この介護保険事業は成り立たないのではないでしょうか。でも僕は経営のプロではないので、モチベーションの視点でお話しますね。

介護施設では、経営者よりも介護職員が上になっているところがあります。
経営者が『おまえ、クビにするぞ!』という前に、介護職員が『なんならいつでも辞めますけど』となるわけですわ。
だから経営者は『頼むから残ってくれ』と言い、介護職員は『なんかあったら辞めるんで』と脅し続けます。

提案です。
経営者の皆さん、ここは厳しく自分の理念に従って、『あー、それなら残念ですが、仕方ないですね。全力であなたの代わりを探します。』と辞めてもらってください。
僕は介護職員の味方ですが、辞める人の味方はしません。僕は残る人の味方ですから。
チームワークを乱す職員はいらないのです。それも『辞める』という言葉は最後の言葉ですので、簡単に使ってはいけないのです。夫婦関係で言えば『離婚』を切り出す妻です。覚悟を決めた妻に、夫は手も足も出ません。

確かに、辞めるという言葉を使う人は、今までの我慢したことを、ほかの職員や利用者のために、最後の手段として使っているのだろうというのもわかりますが、『辞める』と言われたら経営者は手も足も出ません。経営者もさすがにふてくされますわ。離婚を切り出された夫ですから(笑)

どのみち、介護職員を守らない経営、チームワークを乱す介護職員、どちらも守る必要はないのです。厳しいですけどね。
お互いがなんとなく延命しあいながら、質の低い経営、質の低いケアをしていたのでは、利用者が犠牲者になるだけです。妻を守らない夫、家庭内で冷めた妻、その被害者は子どもです(笑)

利用者はたくさんいます。確かに需要はあります。しかし現場の職員が不足しています。そこに介護施設をたくさん作っても、建設会社が儲かるだけで、あとは悲惨なだけです。
多くの介護施設が求人をしています。自宅から通える範囲でぐるっとコンパスを回して、その範囲内にある介護施設に飛び込みで面接に行っても歓迎されます。
求人に疲れて求人票を出していない介護施設があるという話は10年前から聞いています。

質が低いとか、給料が安いとか関係なく、経営者は理念を信じて、経営者として自信を持ってバッサリやっちゃえばいいのです。それでもついていく介護職員がいれば、仲間を呼び、もっと良い施設になるでしょう。もしその経営が間違っていればつぶれますけどね。ウッシッシ。

だから現場のみなさんも、自分の正しさを信じるならば、利用者のため、夢のために経営者と戦えばいいのです。話が通らない職場なら、転職してまた介護をやればいいのです。自分が間違っていれば採用されなくなりますけどね。ウッシッシ。

経営者と現場職員のお互いの信念をはっきり言わない、言えない関係のままでいることで、介護施設はなんとなく延命されます。
そして、どこの施設もちょっとづつ人が足りないまま、介護施設として存在するのです。現場は疲弊しつつも、変化できずに現場に甘んじることとなるのです。でも、この不満を隠した組織の延命処置がケアの質を落としてるんでないですかね。ウッシッシ

経営者に延命処置をするほど被害者続出です。延命しているのは覚悟できないサラリーマンです。こんな生き方やめて、そろそろ勇気を出して、お互いバッサリ行きませんか!?

でも、よく考えてみたら冷めた夫婦、冷めたカップルも同じですね。お互いがはっきりと言わないままでいることで、大きな変化から逃れることが出来るし、わざわざ一人で生きる必要もなくなるし。子どものため、と問題をすり替えて先送りする方法もありますしね。
これもまた自分と相手に対する延命処置ですな。
それで平和でいられるなら、それくらいの我慢も大事なのかな。
そんな人たちの人生が幸せかどうかはわかりませんけどね。ウッシッシ

知野吉和


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