チームワークが良い状態が必ずしも正しいチームではないということをお伝えします。
チームワークとは良い集団ではなく、目的を果たす集団のこと、です。
警察に捕まらない銀行強盗集団もチームワークが良いと言えるでしょう。
チームワークを良くしたい、と嘆く現場のリーダーさんに僕はいつもこの話をしています。
介護現場の人たちを銀行強盗集団と思って、考えてみてください、と。例えですからね。
銀行強盗集団に属してないのは誰ですか?と。むしろリーダーさん、あなたがチームワークから外れているのではないでしょうかね?と。
正しくありたい気持ちはわかります。ただ、正しさを求めすぎて現場から嫌われたら、リーダーとしてやりたいことができなくなります。
要するに、銀行強盗集団に『どろぼうは止めましょうよ』と言ってるようなものです。
銀行強盗集団に言わせれば、おまえ何言ってんの??です(笑)介護現場のリーダーさんでそう思われている人はけっこういますよ。
現場に言わせれば、リーダーがおかしい、ってことなのです。
じゃあどうしたらいいか。
あなたも銀行強盗集団に入れはいいのです(笑)何度も言いますが、例えですからね。
要するに、現場の雰囲気にまずは共感して、仲間になれってことです。
正しさは表面的に、一時的に、自分を強くします。でもね、正しいことを言っても、実際にそうならなければ、意味がないのですよ。これは生き方そのものに影響します。
正しさだけを求めて孤立するような寂しい人生はもう終わりにしませんか?
正しくないけど、まずはみんなと生きる。現場の苦労を理解する。
時間はかかりますが、その中から、『もう銀行強盗はやめたい』という人が現れるのです。
そこから切り崩して、銀行強盗集団のボスを改心させればいいのです。または自分がボスになって正しい集団に変えるのです。
本当に時間はかかりますが、実は正しさをただ訴えるだけよりは、早く確実にチームワークは良くなるのです。
ちなみに、正しさを主張するのは、自分の劣等感を隠すための優越感という武器です。
正しさを主張するのは自分の気持ちに自信がないからです。本心を隠しているのです。
正しくない集団に属することに嫌悪感があるのです。みんなと一緒になれない何かが心にひっかかってるのです。
ぜーーーーんぶ、自分の中の何かなんですよ。これについてはそのうち詳しく。
さあ!みんなで銀行強盗集団に入ろう!!ウッシッシ
知野吉和