新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

リーダーにはイスに座る時間が必要


IMG_4700.JPGリーダーとしての資質とか心がまえの話ではなくて、組織でリーダーがリーダーとして働ける条件です。
精神論ではなくて、組織論です。

 

リーダーに対して組織が用意するべきこと。
①役職、役割を明確にする。全員に周知をさせる
②その役割が果たせる時間を確保する。(介護現場の仕事をさせながらマネージメントの仕事はできません)
③果たせない役割をその上司がフォローするようにする。
④リーダーとしてのスキルアップができるような研修や育成をする
こんなところでしょうかね。

逆に言うと

①リーダーとして、何を期待されているか、どんなことをするのか、管理者から伝えられましたか?
②椅子に座って考える時間が、就業時間内にありますか?まさか残業してからやってませんよね?
③あなたの悩みや課題を上司がフォローしていますか?まさかほったらかしにされてませんよね?
④リーダーとしての研修に参加させてもらっていますか?
ひとつでも欠けていたら、あなたは不幸なリーダーです。
誰も守ってくれない、応援してもらえない、価値観が共有されてない、仲間はずれ、ひとりぼっちのリーダーです。

 

特に、①と②の、役割を果たせるための時間が確保されていないケースは多いですね。
時々、移乗が難しい利用者の相談を受けるので、直接居室におじゃまして、その利用者の移乗を提案させてもらうことがあるのですが
いくつかのバリエーションを想定しながらその利用者と向かい合うのですが、いざ現場に入ってしまうと、今までの知識がぶっとんでしまい
考えることができなくなるのです。冷静になると、あーこうしたらよかったかな?とか思いますが、そうならないのが現場なんですね。

 

だから!リーダーさんが現場に入りながらマネジメントの仕事はできないのです。動きながら考える、というのは無理です!!ぜったい!
特に利用者さんの対応をしながら、部下の面倒を見るのは無理です!!施設長!なんとかしてください!ウッシッシ

 

せめて、週に1回8時間、イスに座る時間を設けて欲しいです。
実際は、まるまる一日というのは、人員の関係で難しいので、月に5回ほど、15時~18時までデスクワークの時間をもらうとか、業務として
予定に入れるようにする施設が多いですけど。この時間の確保をするまでにもまたいろいろ大変なんですわ。現場はタイヘンだわ。

 

③と④は、経験者だからとか、真面目に仕事をしているから、という理由でリーダーになるのは、その資質や経験だけでマネジメントをするから
精度が低くなりがちなのです。責任感はあるけど、好き嫌いのあるリーダーとか、責任感はあるけど、不機嫌なリーダーとかがそうです。
リーダーをリーダーにするには、リーダー教育が必要です。介護を10年やってもリーダーシップは育ちません。現場以外で訓練するしかないです。

 

ほったらかしにされたリーダーは必ず自分を責めます。能力の低い私が悪いのだと。私がいるからいけないのだと。私が現場で頑張れば良いのだと、さらに現場にひきこもります。
そして、現場の意識が下がるほど、現場を守ろうと、さらに現場にひきこもります。上司やチームと関わらなくなります。なおさらリーダーは孤立します。
誰のせいですか?組織の仕組みに問題があるのです。ウッシッシ(2回目)

 

特に現場のシフトに入りながらリーダーをしている職員さんで悩んでいる方はたくさんいると思います。

そして、自分の心が弱いために、組織とも戦えず、部下にもはっきりと言えず、、、、。

そんなほったらかしにされたリーダーさんに提案です。
①スキルに関しては、あなたの仕事(業務に関する手順の指導はあなたの仕事)
②職員の態度に関しては、あなたの上司に任せる(やる気や、不機嫌さの問題は上司に振る)

 

あなたの上司が現場の問題と向き合わない限り、あなたは消耗するしかないのですよ。ウッシッシ(3回目)

 

知野吉和

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