新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

ウルトラマンタロウがICFを語る


  
いつも組織論を語る僕ですが、今回は介護っぽい記事を書きます。僕はウルトラマンシリーズが好きです。特にメフィラス星人が地球を侵略するために、少年の心と対峙したシーンには鳥肌が立ちました。あれは完全にウルトラマン負けてしましたね。力では完全にメフィラス星人が上でしたし、最もウルトラマンを悩ませた唯一のストーリーではないでしょうか。

ところで、タイトルに挙げたICFの話ですが、WHOが「健康とは何か」を定義したもので、「病気があろうと、障害があろうと、生きがいがあれば、それもまた健康」、としたものです。ICFの中では、生きがいに関係するものを≪参加≫という表現にしています。あれを多くの人たちは、レクに参加、とかデイに参加という、文章として文字を埋めているだけの解釈をしているようですが、<参加>とは、生きがいを感じられるものに参加しているかどうか、という意味らしいですよ。

ということをWHOは、長年の議論の末、2001年に世界に発信をして、日本の医療福祉もそれにならっていろいろと変わったわけです。ケアプランも、なんだか新しい視点を見つけたような風潮でしたが、実は昭和40年代後半にすでにウルトラマンタロウでICFを語っているシーンがあるのです。

最終回の収録されているDVDにあります。タイトル≪怪獣サインはV≫です。

あの坂口良子がバレーボール好きの女子として登場しています。その彼女が語ります。あらすじは

看護婦をしていた坂口良子が、スチュワーデスになるべく上京したところに、怪獣が現れ、老人ホームを襲おうとする怪獣から老人を守るべく、避難誘導をしつつ、怪獣に喧嘩を売り、なぜかバレーボールをするという流れです。

怪獣がいったん消えた後、老人ホームのお手伝いをしている間に、部屋に引きこもっている老人の元気のなさに気づいた坂口良子は近所の子供たちとのバレーボールを通じて老人を外に出すことを思いつくのです。
それを見ていた東光太郎(タロウ)は「おいおい、それはちょっとやりすぎじゃないか?」というのですが、坂口良子は「お年寄りはね!生きがいがなきゃだめなのよ!!」と見事にICFの本質を叫ぶのです。

そのあとに続くセリフが笑えます。「・・・ってなんかの本に書いてあったわ」と。受け売りでした(笑)
日本人はすでに健康の本質を知っていた、ということですかね。
他にも、昭和40年代のいわゆる養護老人ホームの様子がわかりますし、団地や核家族化など、時代背景を思いながら見ていると勉強になります。

さらに、おもしろいのが、怪獣騒ぎが落ち着き、坂口良子はまたスチュワーデスになるべく、さみしがる老人をおいて、出発しようとするのですが、東光太郎に「やりがいのある仕事だと思うよ」と諭され、なんと最後は介護職員(寮母)になることを決めるのです(^o^)
介護職員的な視点で見ていると、なんだか励まされるエピソードです。

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知野吉和


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