新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

自己紹介。介護を選んだ私


私は新潟県加茂市に生まれました。今は仕事の都合で新潟市在住です。
加茂市の夏祭りの名物。全長2キロに及ぶナイアガラの花火を見たことがありますか?なんとあのナイアガラの花火を支える金具は僕が作ったのです(^o^)
詳しく説明すると、加茂川に沿って花火を橋から橋につなげるのですが、その橋に取り付ける金具があるのです。僕が高校生時代に製缶工場(鉄を溶接して何かを作る工場)のバイトで作ったものなのです。なんと、あれがいまだに使われていることが、うれしくて、毎年ナイアガラを見れる時は『おれのナイアガラ~~~』と心の中で叫んでいます。
(本当は工場の社長が作ったもので、僕は材料の鉄を切ってただけですけどね。しかしあのアングルとかパイプとか鉄板をミリ単位で測って切ったり曲げたりするのは、アバウトに生きてた僕には衝撃でした。1ミリの差で製品が変わりますからね!)

仕事と言うものの面白さと言うか、すごさを知ったのは、その製缶工場でバイトをしていた時に、『これをやり遂げねば帰られない、仕事にならない』という意識を感じたときです。
ある工場で、溶接の仕事をするときに、溶接機材が入口より大きくて、物理的に入らないだろうと、高校生の僕は「仕事にならないから今日は終わりだな」と思っていたら、スタッフの皆さんは強引にそこを通したんです。
『おおーー!!!仕事って、人間の限界を超えさせる理由があるんだな~~!!』と妙に感動したものです。最近、スキルの研究をしていて、さらにその意味がもっと深く理解できるようになりました。
今後のブログには、「仕事が人を変える」ことについて時々触れようと思います。人材育成のヒントと答えはこの【仕事の意味】を研究することにあると思っています。

さて、私が介護業界に興味を持ったのは、介護の専門学校の卒業間近、老人保健施設での実習のことでした。
「ウチは女性しか雇いませんよ」とか「就職したいならボランティア活動しといたほうがいいよ」などと、ハードルの高いことを言われましたが
特に興味も動機もなく専門学校に入学したため、「そんな苦労して入るほどの世界か??」とまったく別の業種しか考えてませんでした。

ところがある日、ぼくの目の前で事件が起きたのです(事件でもないけど)
上司の顔色を伺いながら仕事をしている先輩がいたのです。僕にとっては衝撃でした。
教科書には、尊厳だとか、利用者本位と言われてましたが、明らかに利用者よりも職員の都合、エライ人の気分で職員の動きが変わるのです。
「今日はあの人がいるからあんまり騒がないようにね、、」と、職員のシフトによって、利用者とのんびりできない日があるのです。
身体中に電気が走りました。介護の職場は優しい人の集まりで、仕事だから自分の枠を超えようと頑張ってるんだろうな~と
思っていましたが、現実は、普通の社会の構造の中のひとつの仕事であり、正しさよりも、理想よりも、人間関係なんだ!!という事に、妙に感動したのです。

ネガティブな現実に、自分の役割を見出した瞬間ですな。

『ってことは、おれにもできるじゃん!!やる気のある人の上司になって、もっと自由にチャレンジさせればいいじゃん!!!』と介護施設への就職を決めました。
20歳、就職した初日に事務室へ行き『事務長!おれを主任にして下さい!!』とお願いしました。
驚かれつつも、当然、却下ですわ(笑)

まーとにかく、正しいことをするためには偉くなろう!自分は利用者のために働く現場の介護職員のために仕事をしよう!!と心に決めて、今にいたるわけです。

実は就職した初日に主任宣言をしたのは、狙いがありました。
新しい役割や昇進を命じられたときに、多くの人が言う、『私には経験も知識もないのでまだ無理です』という言葉。
介護業界では、そんな言い訳があっさり通用するところがあります。
経験や知識は確かに必要ですが、やらされてるやつより、やりたいやつがやればいい!
知識、経験が、やる、やらないの理由にはならない!ということを証明するために言っただけなんです。
今の自分を予感してたので、予言しちゃいました(笑)

今、多くの介護職員さんの相談を受けていますが、資格、知識、技術、経験があっても自信のない人はたくさんいます。実は『自信』とは他のところにあるのです。
(これについては、そのうち解説します)

事務長に却下された後、それでもしばらくあきらめずに「主任は選挙で選ぼう!!」とか言ってましたからね。若かったなー(笑)
今考えると、自信がある、やりたい=できる人。にはならないんですけどね。でも、リーダーとか主任とか役職がついている人たちが自信がないだの、やりたくないだの、現場がいいだの、向いてないなどの言葉を聞くと、実はちょっと腹が立ちます。
そんなリーダーの下で働く介護職員はアナタの犠牲者だ!!!現場の職員をしっかり守れ!と思います。

ここ5年ほどは介護施設のコンサルタント的なお仕事が増えまして、人事考課の研究を通じてわかったことですが、愚痴を言いながら、それでもがんばっている
リーダーさんもある意味被害者であり、みなさん、自分の力で精いっぱいやってるんだということに気づきました。
その精いっぱいの方向が、職場にとって、たまたま良かったり、悪かったりするわけで、そんな人たちにも、どうしたら
うまくリーダーシップが発揮できてマネージメントができるか、人材育成、評価、指導ができるのか、ということが
いろいろ見えてきました。

このブログでは、そんな現実的で、理不尽な現場で悩んでいる現場の介護職員さんから、管理者の方まで、明日から
実践できそう、自分の考え方のものさしの一助になるような内容で配信させていただこうと思います。
とにかく介護方法というよりは、人材育成方法、リーダーシップ、マネージメント論、自己覚知など、組織に必要な
現場の介護職員さんを守るための知識が中心です。
さらに、現場の介護職員さんにも、自分のココロを守るヒントとして、ぜひ参考にしてください。
今後ともよろしくお願いします(^o^)


About the author

知野吉和

シェア大歓迎(^O^)

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