【ブックカバーチャレンジ⑥】
ルソー作・「エミール」を漫画にしたものです。
僕の大好きな先生が教えてくれたのでさっそく購入してみました。
人間は教育によって人間になる。
主人公のエミールは、発達段階に応じた成長と教育が施され、大人になっていきます。
それは、大人の都合の良い教育ではなく、課題を与えつつ悩ませ、励ますといった感じです。
エミールは理想の女性と出会い、結婚を約束します。
ところがある日、その女性の死を知らされます。
エミールの反応は!?
これは、発達心理学をもとに書かれています。
人には成長の段階があるので、成長に応じた教育をしましょうよ、という考え方です。
例えば、0歳の赤ちゃんに字を読ませることはしません。
10か月くらいから歩いたり、言葉を発したり、、という段階です。
5歳にならないとわからないこともあれば、15歳でわかることもあるということです。
間違った親は、今の自分目線で子供を見ます。「そんなこともできないのか!?」と。
その親も自分の子どもと同じころは同じだったのに。
バカな親は、そうやって子どもを不幸にするのです。
ただ、その親も、子供時代にそうやって育てられた可能性があるので、その親も被害者なのです。
たまたま、その親が、何のこだわりもなく、自由に育てたら、立派に育った、ということもあります。
逆に、自由過ぎて、現代社会に適応できずに、ダメになることもあります。
子育ての難しいところは、どっちに転がるかわからないところなんです。
親のなにげない、たった一言が、その子を勇気づけたり、トラウマにしたりするのです。
良かれと思って関わったら、子どもにウザがられ。
良かれと思って放っておいたら、子どもにさみしがられ。
ただ、何も考えない、知識を得ようとしないのは、人間の活動として好ましくないのです。
子どもが発達に応じて能力を獲得するのと同じように、我々も常に求めることが大切なのです。
子育てには発達心理学!使えます。
ちなみに、エリクHエリクソンとか、ピアジェとか、参考になります。
知野吉和
6月24日zoomデビューします