NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク
第19回全国の集いin新潟2013
全国の診療所医師らで作るNPO法人「在宅ケアを支える診療所・市民ネットワーク」(東京)の全国大会が9月22、23日の両日、新潟市中央区の朱鷺メッセで開かれました。
実践交流会 多職種情報共有
2012年の医療報酬と介護報酬の同時改定を一つの契機として、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが連携した要介護者等への包括した支援を地域完結的に提供する「地域包括ケアシステム」が推進されています。そこで地域包括支援には、多職種連携による良質のサービス提供が必須であり、利用者の視点に立った連携とコストに伴う質の保障が求められています。また連携には、多職種が持つ「利用者情報」を関係者全員で共有しあうことが欠かせません。目標とする生活(参加、活動)を本人、家族含む多職種で共有し、医療情報と日常生活活動能力、解決すべき課題と具体的方法、利用中のサービス、薬剤情報が一目でわかる資料等が必要となります。現在、地域の特性や環境に応じた各職種が持つITを活用した「診療情報の共有」、回復期~維持期の医療連携パス、地域での連携パス会議等、様々な試みがなされています。しかしながら情報交換ツールとして既存の情報共有方法(電話やメール、FAX、診療情報提供書、担当者会議、連絡ノート)だけでは「タイムリーな多職種連携」においては場所、時間、共有人数に限界があります。これら既存の情報共有の限界を埋めるべく、インターネットを利用し、場所・時間に制限なく情報を記録・確認できる無料のグループウェアとして“サイボウズLive”の導入が紹介され、様々な職種をクラウド上で相互に繋ぎかつ互いの職種を超えて効率的に連携することで、医療・介護サービスを提供する側と利用する側のニーズに充足を実現出来ると考えられています。しかし、このようなシステムの持続可能性を担保し、ビジネスモデルとして定着させ、地域ネットワークに欠かせないツールとなるようにするには様々な課題もあり、今後は地域医療連携支援システムの課題と解決策・将来展望についてさらなる検証がされていくでしょう。
★デンタルクリニック ツチヤ★
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