新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

「できる派」vs「できない派」


「最近〇〇さん、立てなくなったよね」

「え…、私のときは立ってくれましたけど…」

「それはたまたまよ!前に比べたら立てなくなったよね~」

「う…。は…はい…」

「とりあえず危ないから車椅子にしよっかね!」

「………」

 

とか、職場で議論されることありませんか?

 

(まだ、立てるんだけどな…)って密かに
思っている職員は少なくないんでしょうが…。

 

残念なことに、こういった2大派閥?
「できる派」「できない派」が対立したときは、
多くの場合「できない派」に目を向けられてしまいます。

 

もちろん、ちゃんと協議した上でのことであればいいのですが…。

 

「できない派」ってのは強いですからね。
「できる派」の声なんか聞いちゃいない。

 

これって実は単純な構造なんですよ。

 

そういった「できない派」の人って

① 人の意見を聞こうとしない
② 周囲に自分の意見を押し付けがち
③ 自分は正しい!って信じて疑わない

といった思考の持ち主なんです。

 

だから、(まだできるんだけどな…)って思う
声の小さい職員の話を聞こうともしないんです。

 

謙虚じゃないんだと思います。
だって介護の仕事自体に現れてますからね。

 

そう、これを〇〇さんのケースに当てはめると…

① 〇〇さんの話を聞こうとしない
② 〇〇さんを自分のペースに巻き込みがち
③ 〇〇さんはこういうもんだ!って決めつけて疑わない

ね、同じ感じでしょw

 

そもそも「できない派」は、相手のペースを守るとか
声かけの工夫とか、一切なく関わっているんでしょうね。

 

議論の場で空気が読めないのと同じように。

 

小さい声の職員どころか、目の前の利用者の思いや声ですら
拾い上げられていないんです。だって謙虚じゃないんだから。

 

そりゃあんたのときは立てなくなるわなw

 

そう。

「できない派」は、職員間や議論の場だけでなく、
利用者に対してもそんな思考・言動になっているはず。

 

だってほら、やっぱり口調強いじゃん(泣)

 

介護短歌

できる派と
できない派との
間には
切るに切れない
深い因果が

 

そして「できる派」は相手のペースに合わせるのが得意なわけで…

利用者だけでなく、職員の声にも耳を傾けちゃうわけで…


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