新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

官能小説的にケアマネ業務を語る。


「今日は夫がいないの」と言われて自宅に訪問。

 

玄関のチャイムを鳴らすといつもとは違った彼女の姿が。

(今日は化粧をちゃんとしているな…)

人妻とはいえ、その色っぽさに思わずドキドキしてしまう。

 

彼女は「義母はデイに行ってて居ないし、私1人だから」と、自宅に招き入れた。

 

どれくらいだろう?

リビングで他愛もない話をしていたのだが
話を聞いているうちに突然彼女が涙を流す。

 

話題は夜の生活の話へ。
そして寝室に案内された。

 

生活感の臭いがする寝室。
そこにはベッドがひとつ。

 

(いつもここで寝ているのか)

 

「例の下着は買いましたか?」

 

僕がそう質問すると、彼女は新しく
買ってきた下着を僕に見せてくれた。

 

「貴方が言ってたのってこれよね?」

 

恥ずかしがる素振りも見せず
大胆にも堂々と見せてくれる彼女。

 

「はい、どんな感じですか?」

 

「それが…すぐ濡れちゃって…」

 

「え?…そうなんですか」

 

「ええ、布団までぐっしょりよ…」

 

シーツのシワを伸ばしながら、僕を見つめる彼女。

 

(シーツまで濡れ濡れか…)

思わず想像してしまう。

 

そして…。彼女は意を決したように話し出す。

 

「家族のためにずっと我慢してきたんだけど…、もう限界よ…」

 

僕の鼓動が一瞬高まる。

 

「だって…色んな体位をしなきゃでしょ…
それがもう大変で……毎日毎日…眠る暇もないくらいに」

 

彼女は目を潤ませ、僕をじっと見つめる。

 

「頑張るのはいつも私だけなの!」

 

「大丈夫ですよ、僕は貴女の味方ですから」

 

気の利いた言葉が思い浮かばない自分に少し腹が立つ。

 

「…ねぇ、こんな私を助けると思って…」

 

彼女は頬を赤らめ、ベットに腰掛けた。

 

「貴方に…入れてほしいの…」

 

僕の心拍数が一気に上がった。

 

「私の人生がこのまま続くと思うと…
私だってまだ女としての喜びを感じたいの!」

 

彼女の言動に僕は思わず唾を飲み込む。

 

「ねぇ、お願い…入れて…」

 

動揺を見せないよう、平静を装い聞いてみる。

 

「どこに入れて欲しいんですか?」

 

「わ…私に言わせる気?いや、恥ずかしい…」

 

枕を手にとり、ぎゅって抱きしめ
上目遣いで僕を見つめる彼女。

 

「ちゃんと言わなきゃ分からないですよ?」

 

「いじわる…ホントは分かってるくせに…」

 

高鳴る鼓動を抑える僕。…彼女の口から聞きたい。

 

「さぁ、恥ずかしがる必要ありませんから」

 

彼女は枕から顔を覗かせ、僕をちらっと見ながら口を開いた。

 

 

 

 

 

「……ショートステイ…」

 

介護短歌

自宅にて
家族負担を
傾聴し
妄想しながら
サービス増やす

 

ケアマネの皆さん、いつもお疲れ様です!


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