新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

『自己開示』からの~www


前回、介護とはあまり関係なかった記事だったせいか

「いったいたなかいごどうしたの?」

的なメールをいくつかいただきました。

 

中には

「彼女に浮気されたんですか!?」

ってメールまで(笑)

 

同情してくれてありがとうございますwww

 

てなわけで前回の続きといきます。

 

「自己開示」はたなかいご的に言い換えるなら
『ゲイの告白』とでも言いましょうか(爆)

 

ゲイの告白。

 

それを言ってしまっては今までの友達関係を失うかも
しれないだろう事実を話してしまったゲイの方の心は

 

相手に対して最大の親近感、つまりは究極の愛を感じ、
抑えきれない思いでいっぱいになってしまったのでしょう。

 

その結果、お二人の友情がどうなるかは別として(笑)

 

ゲイの方にとっては、そのカミングアウトする瞬間こそが
友情以上の気持ちで強く結ばれていたこと、彼に対して
溢れんばかり思いが爆発した瞬間なのかもしれませんね。

 

…あ。

 

僕はゲイじゃありませんから(汗)

 

心配してくれるのはありがたいけど
そこは憶測で判断しないでくださいwww

 

話を戻します。

 

言えない世の中が悪いのか

言わない本人が悪いのか

 

と前回聞きましたが、僕はどっちもどっちだと思います。

世の中にはこういったカミングアウトグッズがあります。

 

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妊婦さんが持つバッジです。

 

これを持っている方は妊娠していて
ツラいときがある方なのでしょう。

 

もしも電車で立っている人の中で、このバッジを持っている方が
いたなら僕は席を譲ると思います。いや、譲るに違いありません。

 

でも。

 

バッジをしておらず、見た目だけじゃ妊婦と
分からないのであれば、席を譲らないでしょう。

 

これって果たして『妊婦に対して理解がないこと』なのでしょうか?

 

逆を言うと。

(あくまで作り話をしますw)

 

ちょっとぽっちゃり系の女性職員に
あるおばあさんが口を開きました。

 

『世話になって悪いね~あなたも大変だろうに…』

 

…一瞬、場が凍りつきましたね。

 

それは言っちゃいけないことだと
職員全員が感じたことでしょうw

 

妊婦と勘違いしたおばあさんが悪いのか

勘違いされるような女性職員が悪いのか

 

皆さんはどっちだと思いますか?

 

…。

 

でも世の中ってそんなもんです。(なんのこっちゃ)

 

このように

分かっていれば普通にできることでも
分かってなければ何もしないし気にも止めない。

 

そんなもんです。

 

しかも『自分の思い違いかも』が加われば
多くの場合は何もしてくれないことでしょう。

 

(妊婦かな?いや、でも違ったらなぁ)
って思ってしまい、席なんて譲りません。

 

むしろぽっちゃり系女子の地雷を踏みかねないしw

 

それを『妊婦に対して理解がない!』なんて言えるでしょうか?
むしろ見た目が普通に見えるのに、誰が優しくできようか!?

 

おまいはイタリア人かよ!!ってなもんです。

 

そういや一昨年の冬。

 

雪が降る夜中に、傘もささず道路を歩いてる
お年寄りを車で拾ったことがありますが…。

 

そんなお年寄りを誰が拾うでしょうか?

 

おそらくは「あのおじいさん、飲み会帰りかなぁ」程度で
終わるでしょう。完全スルーしてもおかしくないレベルです。

 

偶然拾ってみたお年寄りの服には大きく
住所と名前が書いてあったから良いものを(爆)

 

もし誰かが拾わなかったら、もし名前が書いてなかったら…。

 

次の朝には冷たくなっていたかもしれません(爆)

 

これを

『認知症に理解のない世の中だ!』って言っていいもんでしょうか??

 

たまたま怪しい動きに気づいただけで
分からなきゃ誰でもほっときますって。

 

世知辛い世の中ですから。

 

でも僕は思います。

 

確実に世の中は理解あるものに変わってきていると。

 

妊婦にも

認知症にも

障害にも

心の病気にも

 

まったく理解がないわけじゃないんです。

 

生きたい!

 

これは希望的観測かもしれません。

 

でも僕は、理解したいって人のほうが多いって信じたい。

 

ただ。

 

相手をそういう風に見ていいのか分からないだけ。
そこの判断ってホント難しいところだと思います。

 

もちろん足りない部分はたくさんあるでしょう。
そんなの本当に生きやすい世の中ではないとも思います。

 

言わなきゃ普通に生きられないなんて悲しいことかもしれません。

 

でも。

 

世の中や相手に理解してもらいたいのであれば
やはりはっきり言ってしまうのがいいんだと思います。

 

自分を理解してもらうことを望むのであれば
「自己開示」をしていくのが手っ取り早いです。

 

そんな勇気はないかもしれません。

言うことで差別されてしまうかもしれません。

平等に扱われるどころか同情で扱われるかもしれません。

 

でも…。

 

 

生きたいと言え!

 

あなたを支えてくれようとする仲間はきっといるはず。

 

あなたがはっきりカミングアウトしていかなきゃ
本当に理解ある関係なんて作れないと思います。

 

世の中だってそう。

 

あなたと同じような悩みを抱えている人がいたとして。

 

それを世の中に理解してもらっていくためには
誰かが先陣切って『自己開示』していかなきゃ。

 

…。

 

決して何もできないわけじゃないですよね。

 

誰にも言えなければ一生抱えていかなきゃいけない問題となりますが。
誰かに話すことができれば、その障害によって困ってしまう場面や、
うまくできない一部分を、理解ある人と共に考えることができるのです

 

あなたはすべての場面で困ってるわけじゃない。
困っているのはほんの一部分。それは誰にだってあること。

 

大丈夫ですよ。

 

必ず理解してくれる人がいるはずですから。

 

生きたい!!!

 

…。

 

いっそ認知症バッジみたいなのを作ればいいのに。

って思うのは僕だけ?

 

そうすれば知りたい情報が得られるし(笑)

 

…なんだか炎上レベルの話になってきましたねw

 

でも。

 

僕たち介護だってよく言ってるじゃん。

 

「新規の方の情報をください。
生活歴や既往歴、家族構成や
家族関係とかが分からないと
どういう人だか見えてこないし、
どう関わっていいか分からないし。

 てかこの人、認知ありますか!?」

ってね(爆)

 

介護短歌

世知辛く
理解が得られぬ
社会でも
貴方の味方は
必ずいるはず

 

認知症の方に対して
「認知」って呼ぶことに対しての話は
またいつかお話することにして…

 

勇気を振り絞って言ってはみたものの
周囲に理解がない、偏見や差別を受ける
なんてことも大いにあると思います(泣)

 

中には

 

妊婦バッジをつけていても気にも止められない。

心の病気をカミンググアウトしても受け止めてもらえない。

障害を自己開示しても理解してもらえない。

てか、自己開示したらむしろ差別や偏見の目で見られてしまった。

 

って人もいるでしょう。

 

そんときはホント『くそったれ!な世の中』なんでしょうね(泣)

(…だから素直に物言えぬ世の中なんだろうな…)

 

☆本日の結論

ぽっちゃり系介護職員に優しく問いかけたおばあさんと
いつも女性に優しいイタリア人が最強なのかもしれない(笑)


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