買い物に出掛けたときのこと。
混雑しているレジ。
僕は、ペットボトルとパンを買おうとしてる若者の後ろに並んだ。
その若者の前には、70台くらいのおばあさん。
そのカートにはいっぱいの商品入れている。
数人のお客さん→おばあさん→若者→僕という順番。
レジはホント混雑し、時間がかかっている。
僕の前にいる若者は、頭をかいたり、舌打ちしたり。
明らかに混雑しているレジにイライラしている様子。
なにもそんなあからさまに…。
僕はそんな若者の横柄な態度に
ちょっぴりイラっとしてしまった。
そんなこんなで、おばあさんの順番になったとき。
おばあさんは若者に対し、信じられない言葉を発する。
『急いでるんなら、お先にどうぞ』
若者はハトが豆鉄砲を喰らったような顔。
僕も同様にぽか~ん。まさにこんな感じ。
↓
( ゚Д゚)( ゚Д゚) J´∀`し/<オサキニドウゾ
若者はバツが悪そうな顔をしながらも
「すいませんすいません」と頭を下げて
先に会計をさせてもらったのだった。
若者の態度にイラっとしてた僕までもが
恥ずかしくなるようなおばあさんの温かさ。
若者の会計後、精算中のおばあさんに話しかけた。
「ちょっと感動しました、素晴らしいですね」
おばあさんは照れながらも僕に言う。
『だってあの子、急いでたみたいだから…』
僕は周りを見て微笑み、おばあさんに言い返す。
「いや、それほど急いでたわけじゃないですよ。
向こうであなたのこと待ってるみたいですし…」
そうなんです。
急いでいたはずの若者は。
先にレジを済ませたはずなのに
おばあさんの会計を待っていて。
会計後のおばあさんに再度深々と頭を下げました。
そして。
おばあさん一人では持つのが大変であろう
たくさんの買い物を袋に詰める作業を手伝い、
おばあさんの荷物を持ってあげたのでした。
二人並んで帰っていく姿を見て、心が温かくなる僕。
世の中捨てたもんじゃないなぁって思うとともに
僕も、こういう温かさを普通に提供できる
存在になりたいなぁって思いましたとさ。