新潟の介護がよくわかる 総合ガイド2017

ストローク論(1)


ストロークって知ってますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

ストローくん

ルーマニアのマッチョ坊や
ジュリアーノ・ストローくん
じゃあないですよwww

 

ストロークとは心理学用語で

・他者に対する自分の表現
・他者に関わる行為すべて

をさします。

 

相手に対して

『話しかける』
『目を合わせる』
『叱る』
『触れる』

などなど

人への働きかけすべてがストロークです。

 

わかりましたか?

分かりづらいかもですが
しばらくお付き合いください。

 

ストロークは大きく分けて2種類あります。

(1)プラスのストローク

相手の気持ちを嬉しくさせる行為

『誉める』
『笑顔を見せる』
『抱きしめる』
などなど

(2)マイナスのストローク

相手の気分を悪くさせる行為

『怒る』
『叱責する』
『舌打ちする』
などなど

こんな感じですw

 

ストロークは『心の栄養』と言われています。

たとえるなら水や栄養と同じ。

飲まず食わずで生きられないのと同様で
心の栄養がないと人は生きていけないのです。

 

いわば。

人はストロークを得ながら生きているってこと。
ストロークを得ることが生きていくために必要なこと。

 

もちろん得たいと願うストロークがプラスで
あることに越したことはないのですが…。

悲しいかな、そのプラスが得られないときには
人はマイナスのストロークでもいいので求めようとします。

 

「えぇ!?マイナスのストロークなんて欲しくないよ!」
って思うかもしれませんが、食事で想像してみてください。

 

おいしいものとまずいもの。

どちらかが食べられるならもちろん
誰だっておいしそうなほうを選びますが。

仮においしいものどころか何も食べれない状態だとしたら
どんなにまずくても嫌いなものでも口に入れたくなりますよね。

 

人間にとって

『孤独になること』
『無視されること』
『存在価値を認められないこと』

ほどツラいことはありません。

 

たとえマイナスのストロークでも
何もないよりはまだマシなんですよ。

男の子が好きな女の子をいじめる
子供がわざと親を困らせる行為をしてしまう

といった行為はまさに。

「本当は好かれたいのに嫌がらせをしてしまう」
「愛情不足のために何でもいいから気を引きたい」

といった、プラスのストロークが得られないがために
マイナスのストロークを求めてしまっている現象です。

 

また。

いじめられっこがいじめっこから
離れられないのが良い例です。

孤独よりもいじられてたほうがマシなんですよ。

もしもいじめっこたちに見捨てられたら
自分の居場所なんてなくなるんだもん。

無視されることほどツラいことはないんだから。

いじめられっこは「いじられキャラ」というものに
自分の価値を見出し、ピエロのような存在になります。

そうやっていれば周りは笑っててくれるのだから。

 

プラスのストローク、
ちゃんと相手に与えてますか?
そしてちゃんともらってますか?

 

孤独を感じている人がいたら
プラスのストロークを与えましょう。

だってストロークは心の栄養なのだから。

 

相手に何をされても笑っている人や
自虐的になっている人に目を向けましょう。

その人は心の栄養不足になっているのだから。

 

介護短歌

価値もない
孤独な自分に
ならぬよう
顔で笑って
心で泣いて

思い直してほしい。

こちらがウケ狙いだかなんだかで
お年寄りをからかったりする行為。

それに付き合って笑っているお年寄り。

こちらの言葉遣いが乱れようが
こちらが多少失礼なことをしようが

嫌がることなく見せてくれる笑顔。

あれは本当にウケてるのでしょうか?

たとえ僕たちがどんな対応をしようが
笑って許してくれるお年寄りがいます。

お年を召して、懐が深くなっている部分もあるかもですが。

 

もしも。

『ここに見捨てられたら最期』って思ってるとしたら…

心の栄養不足で追い詰められているとしたら…

『孤独』を感じているとしたら…

 

もう一度対応について振り返ってみましょう。

 

 

てなわけで次回に続きます。

※カテゴリあります!→【介護の話≪ST論&≫】


About the author