こんにちは!
福祉用具プランナー研究ネットワーク新潟(通称:プラネット新潟)の山﨑隆博です(^^)
前回は「福祉用具の選び方知ってますか?」というお話をしました。
第二弾の今回は「車椅子の目的-車椅子は何のためにあるの?」ってお話しをしたいと思います(^^)
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介護の現場では、
「この車椅子が空いてるからこれでいっか!」
「座れればどれも変わらないっしょ!」
「カタログを見てもよくわからなくて。。。」
このような声が時折聞こえてきます。
確かに、日々の慌ただしい介護の中では『この利用者様(または家族)に合った車椅子ってどんな物かなぁ~。』と一人ひとり検討する時間はなかなか持てないですよね。。。
介護施設等で定期的に検討会みたいなシステムも無ければなお。。。
しかし!!
合わない車椅子を選んでしまうと介護が大変になっていく一方ですよ!
大まかに「車椅子」の機能は
【 車椅子 = 車(移動手段) + 椅子(座る姿勢を作る物) 】
です。
①車=移動手段として例をあげると、
◆部屋⇔トイレの移動
◆部屋⇔生きがい・趣味として育てている花や盆栽のお世話に行く
◆自宅⇔月に1回のショッピング♪ 2ヵ月に1回の理容室♪
◆自宅⇔お花見✿ 毎年恒例お友達との温泉旅行♨
②椅子=座る姿勢を作る物としては、
◆これがあるから日々が充実! 仲間との作業・創作活動♪
◆これを楽しみに生きている! 毎日3回のお食事タイム♪
◆これで日々のリズムができている! 連ドラ(TV)鑑賞♪
など色んな生活用途に利用されますね(^^)
―――――――――[上記を踏まえ実例をあげてみます]―――――――――
①車椅子・ベッド間の乗り移りに介助が必要だけど自分で漕げる方
◆肘置きが外れない車椅子◆
乗り移りの度に職員や家族に介助をお願いしないといけない
↓
【本人】「申し訳ないなぁ。。。」と心的負担Up。。。
【介護者】「忙しいのにまた呼んで!」と 介護者の心的・身体的負担Up。。。
◆肘置きが外れる車椅子◆
自分で乗り移りができるようになり、介助をお願いしなくても良い
↓
*部屋⇔トイレの移動
*部屋⇔生きがい・趣味として育てている花や盆栽のお世話に行く など自由自在に♪
↓
【本人・介護者】心的・身体的負担が軽減!!!
②座っている時に横に傾いてしまう方
◆幅が広い車椅子◆
食事中に徐々に傾いていく
↓
【本人】ムセたり食べづらく、食事が楽しめない。。。
【介護者】座り直しや、食べこぼしの介護が必要となる。。。
◆幅が適切な車椅子◆
食事中も傾いていかない
↓
【本人】1日3回365日の食事が楽しみに♪
【介護者】介護負担が軽減!!!
といったように、
その方の能力によって
車椅子の使用目的も一人ひとり異なります!!
「その方にとって何故この車椅子が必要なのか」
その方の生きがいや彩りある生活を支えられる→介護負担も減らせる車椅子を選んでいきましょ~(^^)
次回も引き続き、車椅子の選び方(その2)についてお話ししていきますね!!
それではまた!!
【プラネット新潟の活動内容】
◇福祉用具の普及・研鑽・啓蒙活動
◇セミナー活動 「らくらく移乗介助技術」「誤嚥予防のための環境作り」「住宅改修のコツ」「福祉用具の選定方法」などなど
◇バリアフリーグルメマップの作成・普及(H29.4~予定)
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One thought on “「車椅子の選び方その1:目的」-車椅子は何のためにあるの?”