『ち~とばか 手~握ってもらってもいいかね~。』
振り返ると少し不安そうな表情で
どこか寂しそうに私を見上げる
その方のまなざしがありました。
利用者様のお部屋を尋ね、いつもの処置を終え
「はい どうもね~」といつものようにお礼言われ
退出しょうと背中を向けたときに言われた言葉でした。
いつも私から見えていたその方は
深く人と関わらないようにしているように見えていました。
雑談もそれほど好まず、入居者様が集う談話室にも
自ら来るということはありませんでしたが
今日はいつもと少し違って見えました。
「もちろんいいですよ~」と振り返り
車椅子乗車中のその方に視線を合わせるために
その場にしゃがみ込んで両手を軽く握りしめました。
黙って利用者様を見つめるとすぐに
ポツリポツリと話し出したのは。。。
どうしょうもない寂しさと言いようのない不安の感情が
波のように押し寄せてくることがあるのだそうです。。。
御年すでに90歳を超えた方なのですが
気丈なくらいしっかりしている方なのです。
車椅子の生活ではありますが、自立度が高く
日中はほぼひとり居室でTVやDVD、音楽など
見たりして過ごしている方なので少し驚きました。。。
『こんな年まで生きて みんな死んでしも~て
だぁれも喋る人もいないし、テレビばっか見ててもなぁ~
ど~しょ~もない気持ちになるんだてぇ~💧』
『喋る人もいねぇし、声もでねぇ~し、よぉしべらんねし~・・・』
胸の中に溜まってきたいっぱいいっぱいの気持ちが溢れ出しました。
まだ転職して間もない私に吐き出さなければならない位
きっといっぱいいっぱい我慢していたんだな~って思ったら
胸がキュ~ンとなりながらも「うんうんそうなんですね~」と
うなずきながら手を握ったり摩ったり包んだりしながら
おちつかれるまでお話を聴いていました。
ご自分の想いを素直に吐き出せて
少しだけ楽になったご様子で
『ありがと~ もういいよ~』と少し口角をあげて
目元にはいつもより優しい眼差しで私を見つめてくれました。
その言葉と仕草で安心したのでそっと退室してきました。
10時半も回った頃に談話室で入居者様達と
お茶の時間を過ごし談話しているとき
朝 想いの丈を訴えてくれたその方がひとり一生懸命に
車椅子自操で廊下を往復している姿が目に留まりました。
朝とは違う感動で再び胸がキュ~ンとなりました♥
思わず駆け寄り『がんばってますね~(^^)』と
声をかけて腕を優しく擦りました。
ニコニコしながらも寡黙にまた車椅子をこいで
居室に戻って行かれた姿がとても嬉しい一コマでした。
人生100年時代
長く生きればいいというものでもないと思いますが
どう生きるかは死に様にも深く影響力が及ぶのだと思います。
言い方を変えれば【死に様は生き様】と私には思えます。
刻々と日々時は過ぎ去り
ひとときも待ってはくれません。
【時間】だけはどんな人にも分け隔てなく
平等に分け与えられた神様からの贈り物ではないでしょうか。。。
かけがえのない今日という日
あなたの時間を
あなたの命を
どんなふうに生きましたか?
かけがえのない明日という日
あなたの時間を
あなたの命を
どんなふうに生きますか?
******゚゚・*:.。..。.:*・゚ (〃^▽^〃)o゚・*:.。..。.:*・゚゚・******
長年念願だったHPが遂に完成しました~\(*^0^*)/
必要な方へ繋がり届きますように♥
あなたの周りのどなたか必要な方へ
繋いで頂けましたら幸いです♥
新潟メンタルセラピスト♥幸せ探究家 時田幸子