【問題2】
社会福祉法における「重層的支援体制整備事業」について正しいものはどれか。
3つ選べ。
- 都道府県が行う。
- 地域生活課題を抱える地域住民の社会参加のための支援が含まれる。
- 地域づくりに向けた支援が含まれる。
- 地域生活課題を抱える地域住民の家族に対する包括的な相談支援が含まれる。
- 介護保険の居宅介護支援が含まれる。
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答え:2.3.4
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「重層的支援体制整備事業」とは、市町村において
既存の相談援助等の取組を活かしつつ、地域住民の
複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な
支援体制を構築するために創設された事業です。
具体的には、
①相談支援
②参加支援
③地域づくりに向けた支援
を一体的に実施する事業です。
高齢者、障害者、生活困窮者というふうに縦割りで機関や拠点があったものを、属性や世代を問わない相談・地域づくりの実施体制としたものです。
また、「重層的支援体制整備事業」は、2021年4月からスタートしていますが、その背景には、「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が「丸ごと」つながることにより、
子供、高齢者、障害者など全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高め合うことができる『地域共生社会』の実現に向けての取組があります。
例えば、
・Aさん 39歳
持病を抱えて入退院を繰り返している。自身の身の回りのことをやるのが精一杯。家事は困難。
・夫 40歳
残業が多い中で、家事全般を担う。
・娘 10歳
家でひとりでいることが多くなる。不登校。
Aさんが、夫や娘に負担をかけていることを心苦しく思い、病院のソーシャルワーカーに相談したことを契機に新しい事業における相談窓口の支援員につながる。
というような複合化した相談への支援が想定されています。
1…誤り。重層的支援体制整備事業は、市町村が行う事業です。
2…正しい。参加支援事業に含まれます。
3…正しい。地域づくりに向けた支援事業に含まれます。
4…正しい。相談支援事業に含まれます。
5…誤り。これは違いますね。居宅介護支援は、介護保険の保険給付事業の一つです。重層的支援体制整備事業には含まれません。
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